マイン川の南岸、新古典主義の円柱が特徴的な 19 世紀のヴィラに足を踏み入れると、ドイツ建築博物館 (DAM) があります。壮大なヴィラの中央に、珍しく建物内の一軒家の形で建てられた博物館で、ポストモダン様式の洗練された空間に所蔵品が並んでいます。
常設展では、建築の起源から最新の都市計画事例まで、建築発展の歴史を学べます。「原始の住居から摩天楼まで」と題された展示では、さまざまな時代の代表的建築物 25 点の模型が紹介されており、それぞれの歴史や建築様式について、英語とドイツ語の解説が付いています。
ドイツという国の枠を超えて、広く世界中の建築を取り上げており、ここの縮尺模型には、紀元前 1400 年頃の古代エジプト寺院もあれば、世界の近代建築物で最重要級に数えられるロンドンの水晶宮 (クリスタル パレス) もあります。フランクフルトの空を仰ぐといつも見える円柱形のマインタワーも探してみてください。
現代建築に関心がある人にとって、最新の建築トレンドにスポットをあてた DAM の企画展は、実に興味深いものです。
毎週開催の研究講座に参加してみてはいかがですか。ただし、講義は通常、ドイツ語だけで行われます。夏休み期間を中心に、レゴ建築クラスなど、子どもを対象にしたワークショップも開かれます。
展示を見た後は、1 階のカフェでひと休みしながら、大きな窓から見える街の風景を楽しむのもおすすめです。
ドイツ建築博物館 (DAM) は、マイン川南岸の博物館地区、ムゼウムスウーファー (博物館河岸) にあり、同じ河岸に並ぶ他の博物館や U バーンのシュヴァイツァー プラッツ駅まで歩いて行けます。車はワルター コルプ シュトラーセの近くにある有料の屋根付き駐車場に止められます。
ドイツ建築博物館 (DAM) は、毎週月曜日が休館で、少額の入館料がかかります。