シンガポールと海との境界線上に建ち、雄大なシンガポール川の河口を見下ろすガーデンズ バイ ザ ベイは奇跡を思わせる植物園。静かな歩道をそぞろ歩き、夢に出てきそうな景観を構成する建築の妙技を丹念に眺め、2 つのドーム内に収められたすばらしい庭園を鑑賞し、巨大建築「スーパー ツリー」を見上げましょう。
この庭園最大の目玉は、50 m (166 フィート) の高さまでそびえたち、辺りを見下ろす巨大な人工樹「スーパー ツリー」です。スーパー ツリーには、数百種のラン、アナナス、シダ、熱帯雨林の花々が植わり、日暮れ時に披露される「ガーデン ラプソディー」という光のショーはとにかく見ものなので、わざわざ遅くまで会場に残ってでも見ていく価値があります。エレベーターに乗ってスーパーツリーの上まで上がり、空中連絡通路を散策してみると、いっそうすばらしい光景に圧倒されます。
その他の見どころは「フラワー ドーム」、「クラウド フォレスト」と銘打たれた 2 つのドームです。フラワー ドーム内は外の蒸し暑さとは打って変わったさわやかさで、涼しく乾燥した地中海性気候を再現したドームには、世界中から特徴ある植物が数多く収集されています。バオバブの巨木やオリーブの古代樹、サボテン、折々の花を咲かせ続ける花壇の中を散策しましょう。まったく異なる世界が構築された、クラウド フォレストも併せてご覧ください。涼しさは変わりませんが、こちらは蒸し暑い熱帯の高地の環境を再現しており、室内では世界一の落差を誇る人工滝がしつらえられています。いったん一番高いところまで上った後、食虫植物を眺めながら、曲がりくねる通路を下りてくると、さらにたくさんのランや水晶の洞窟が待っています。
ドームの外に出て、園内を突っ切る数マイル分の歩道をたどっていくと、その先は他に類例のない庭園につながっています。テーマ別に珍しい熱帯植物を紹介した庭園では、生き生きと咲き競う花々をめで、ガイドツアーに参加して公園の裏話を聞いてみてください。
ガーデンズ バイ ザ ベイは、有名なマリーナ ベイ サンズ ホテルのすぐ隣にあります。施設内駐車場は 4 カ所あり、正午から午後 2 時までは無料で駐車できますが、その他の時間帯は有料になります。ガーデンズ バイ ザ ベイには公共交通機関のバスや MRT で行けますが、最寄りの MRT 駅はドラゴンフライ ブリッジを越えてすぐのベイフロント駅となります。ガーデンズ バイ ザ ベイは年中無休。空中連絡通路の通行料、ドームへの入場料は有料です。