フィッツウィリアム美術館は、存在感のある新古典主義の建物で、美術品やアンティークのコレクションが 50 万点以上収められています。展示品は、ルーベンスやモネの作品から古代ローマ人やエジプト人の遺骨に至るまで多岐に渡り、地域で最も優れた美術館のひとつです。
この美術館は、メリオンのフィッツウィリアム子爵が美術品のコレクションと蔵書をケンブリッジ大学に寄贈したことをきっかけとして、1816 年に建てられました。その後もコレクションを増やし、今なお増え続けています。
美術館の旅は 1 階のギャラリーから始まります。ここには、各古代文明の遺物が展示されています。古代ギリシャやローマの大理石でできた像や、エジプトの墓に残された埋葬品、紀元前 3 世紀に作られた中国漢王朝の時代の彫刻、エジプトの猫の女神の小像など。古代の世界に引き込まれそうです。
1 階の第 2 フロアへ行くと、極東の応用美術や朝鮮の陶磁器、そして数多くの文書等が展示されています。初期の印刷技術で印刷された本、有名な作家が書いた手紙、ヘンデルやエルガーが書いた楽譜など、興味深いものがたくさん。
2 階のギャラリーは絵画と彫刻が中心です。イギリスの芸術家、ウィリアム ブレイクやジョン コンスタブル、フランドル美術の巨匠、ヤーコプ ファン ロイスダールやフランス ハルスなど、素晴らしい作品が多数展示されています。特に注目したいのは、ティツィアーノの 2 枚の大きな絵画。また、サルヴァトル ローザの「人間の無常」も見逃せません。1945 年以降のギャラリーも見てみましょう。ヘンリー ムーアやルシアン フロイドの作品などが見られます。
常設展以外にも、特別展があったり、全年齢を対象としたイベントや講座も開かれます。日曜日の午後にはガイド ツアーがあり、料金もリーズナブル。
フィッツ ウィリアム博物館の開館日は火曜日から土曜日まで。入館料は無料ですが、寄付を募っています。博物館はキングズ カレッジ近くにあり、街の中心部からも歩いて行けます。ローカル バスを利用するのも良いでしょう。