カ レッツォーニコには博物館が入っています。ここで 18 世紀のベネチアの芸術や歴史に触れましょう。カ レッツォーニコは壮大なバロック様式の宮殿。広間の天井にはフレスコ画が描かれ、有名なベネチア画家による絵画も飾られています。また、当時の薬局も見学可能。
ボートに乗ってグランド カナル沿いに建つ宮殿へと向かうと、その見事なファサードに驚かされます。大階段をのぼって、カ レッツォーニコとそのコレクションの探検をスタート。2 階には 11 の部屋があり、どの部屋にもあまたの彫刻や絵画、18 世紀の家具が置かれています。謁見の間では、黄金に輝く家具や、天井を飾る素晴らしいフレスコ画を鑑賞できます。カ レッツォーニコで一番人気の見どころは、舞踏場。舞踏場は 2 つの階にわたり、宮殿の後方のスペースをほぼすべて使用しています。家具や戦士の彫像、天井のフレスコ画、そのどれもが素晴らしいものばかりです。
3 階にはこの博物館が誇る作品が並びます。それは、アントーニオ グアルディやカナレットなどの有名芸術家が手がけた作品。小さな部屋には、更衣室や私室を備えた 18 世紀の寝室が再現されています。パンチネロの部屋にもフレスコ画が描かれています。ここには、喜劇や人形劇で人気の臆病な主人公パンチネロの人生が描かれています。
4 階にのぼると Ai Do San Marchi Pharmacy と呼ばれる薬局があります。ショップの他、暖炉やコンロが付いた実験室など部屋は 3 つあります。棚には、薬をすり潰すのに使用する大きな乳鉢も並びます。治療薬を入れていたと思われるマジョリカ焼きの瓶も 200 本近く置かれています。さらに 4 階にある部屋には、15 ~ 20 世紀初期のベネチア派の絵画を展示する部屋もあり、見ごたえばつぐんです。
カ レッツォーニコはグランド カナル沿いに建ち、アカデミア橋からも近く、火曜日を除き毎日開館しています。入場は有料で、子供、学生、65 歳以上の高齢者には割引が適用されます。体の不自由な方と介護者は、無料でカ レッツォーニコを見学できます。