ドイツの多くの童話を生み出した深い森の中央部。長く受け継がれてきた伝統が息づく街を訪れ、美しい自然の景色を楽しみましょう。
中央シュヴァルツヴァルト地域は、黒い森として知られる人気の観光エリアの中心部。シュヴァルツヴァルトの興味深い文化やすばらしい自然環境がすべて詰まっています。長い伝統を持つ職人の技が今も残り、高台でのハイキングやのどかな街めぐりも楽しめるエリアです。それほど広くないエリアに、たくさんの博物館や史跡、ハイキング コースなどが目白押し。ドイツ南西部の観光はこのエリアだけで十分に楽しめます。
まず黒い森野外民家博物館に行ってみましょう。伝統的な木造民家の集落を再現しており、この地域の人々のかつての暮らしがわかります。この地方の伝統的な民族衣装に身を包んだスタッフにも注目。大きなボンボンのついたボーレンフットと呼ばれる帽子が印象的です。伝統工芸のデモンストレーションも行われています。
半木造の家々や中世の教会が並ぶ街にも行ってみましょう。シュヴァルツヴァルトらしい雰囲気を味わうなら、ゲンゲンバッハの旧市街がおすすめ。12 月になると、市庁舎の左右対称のピンクのファサードが、そのままアドベント カレンダーに。窓のデコレーションでクリスマスの雰囲気を盛り上げます。
もちろん、他の街も魅力的。にぎやかなオッフェンブルクの市場で地元の農産物を買ったり、トリベルク イム シュヴァルツヴァルトでカッコウ時計を探したり。また、フィリンゲン シュヴェニンゲンは、シュヴァルツヴァルトの伝統とドイツの近代的な側面が見事に融合した街。おしゃれなショッピング エリアやカフェが立ち並んでいます。
中央シュヴァルツヴァルトの醍醐味は、自然を満喫できること。迫力あるトリベルクの滝や、ホッホブルク城跡の他、なだらかなカンデルの山頂までハイキングしたり、キンツィヒ渓谷を歩いたり。
中央シュヴァルツヴァルト地域をめぐるには、レンタカーが一番便利。北側はオッフェンブルクやフロイデンシュタット、南側はヴァルトキルヒやフィリンゲン シュヴェニンゲンを玄関口とするのがよいでしょう。
中央シュヴァルツヴァルトはどの季節もそれぞれ魅力的ですが、ピーク シーズンは夏季の 7 ~ 8 月。冬は街の広場がライトアップされて雰囲気たっぷり。クリスマス マーケットも開催されて、お祭り気分が高まります。