ツェレが小さな漁村として形成されたのはおよそ 1,000 年ほど前のことで、その後 14 世紀になって、街にある城の基礎が築かれました。現在この街は、おとぎ話に出てくるような建物があることで知られ、国内外から多くの旅行者が訪れます。
ツェレ城に向かい、バロックとルネサンスの両方の様式を用いた魅惑的な建物を見てみましょう。城の周りは、造園された広い庭園が囲んでいます。この城の中にある「シュロス (城) 劇場」は、こうした種類の劇場の中ではドイツで最古のもののひとつです。
続いて、ここから歩いて 5 分ほどのアルシュタット (旧市街) へ行ってみましょう。歩行者天国の地区をそぞろ歩くと、16 ~17 世紀の木造骨組の家屋が通り沿いに並んでいます。これらの家々は第二次世界大戦でもほとんど無傷で、模様が彫られた木の梁がある外観が有名です。1532 年に建てられたホッペナー ハウスは、こうした木造骨組の建物の中でも最も古く有名なもののひとつです。旧市街では、地元の土産物店や、レストラン、バーなどが多くありますのでぜひ覗いてみてください。
ツェレの豊かな歴史を称える博物館も市内に多数あります。ダウンタウンの近くにあるガリソン博物館では、この街の軍事史に触れることができます。ボーマン博物館では、人類学的な展示を見学しましょう。ここでは、この地域の人々の過去数世紀の間の暮らしぶりが紹介されています。ツェレの商業の歴史について知るには、ドイツ刺繍博物館へ足を運びましょう。
訪問する時期によっては、フェスティバルも見られるかもしれません。7 月にダウンタウンで開かれる「ワイン マーケット」では、地元のワインとチーズを味わいながらライブ音楽を楽しめます。12 月が近づくと、街の中心では人気の高いクリスマス マーケットが始まります。100 以上の露店が並び、伝統的な土産物やドイツ料理が販売されます。
ツェレは、ニーダー ザクセン州、アラー川のほとりにあります。ハンブルク、ハノーファー、ブラウンシュヴァイクからは電車を利用して訪れることができます。もう少しぜいたくな移動手段、街の港から出航する遊覧船、ヴァッペン フォン ツェレも試してみる価値があります。クルーズには食事と飲み物も含まれ、プライベートなパーティには船を丸ごと貸し切ることもできます。