壮大なマドレーヌ大聖堂。ソルト レイク シティには、モルモン教会の本部をはじめとする印象的な建物がたくさんありますが、このローマ カトリック教会も重要な宗教関連の建物です。ソルト レイク シティ教区の母教会であり、アメリカでは数少ないマグダラのマリアを守護聖人とする大聖堂の 1 つでもあります。
中に入る前に、大聖堂の外観を鑑賞しましょう。1909 年に完成した大聖堂。ユタ州の砂岩を使用し、ネオロマネスク様式で建てられました。メイン ドアの上の大きなアーチ型の部分には、緻密な彫刻が施されています。真ん中にキリスト像が立ち、その横には 2 体の天使、十二使徒、4 人の教会博士、4 人の福音伝道師が彫られています。東西の塔には全部で 8 体のガーゴイルが。どこにあるか探してみましょう。
大聖堂の内部はネオゴシック様式。外観が昔から変わっていないのに対し、内部には度々手が加えられてきました。大聖堂が建てられた頃は、白い壁と緑の円柱というシンプルな内装でした。後の司教たちが中世のゴシック美術に影響を受け、だんだんとカラフルで豪華にしていったのです。現在見られる素晴らしい壁画や色鮮やかなアーチ形天井は、彼らの労力の賜物です。
すべての壁にはステンドグラスがはめられ、それぞれ違う聖書のくだりが描かれています。また、大聖堂のいたるところに木彫装飾が施されています。祭壇背後の飾り壁にある木彫装飾に注目。有名な木工細工師アイザック カーチメイヤーの作品です。祭壇の横に立ち、修道会の設立者をどのように描いているか鑑賞しましょう。白い祭壇と洗礼盤も見どころ。どちらもカッラーラの大理石でできています。もちろん天井まで続く巨大な壁画も見逃せません。中でも見逃せないのは、十字架のキリストの絵。キリストの上には神がいて、下にはキリストの犠牲心を表すペリカンとその子供が描かれています。
マドレーヌ大聖堂は、好きな時にぶらりと立ち寄れるスポット。ただし礼拝中を除きます。火曜日の午後にはガイド ツアーが行われることが多いので、時間を合わせて来るのも良いでしょう。行われない週もありますので、事前に Web サイトでスケジュールを確認することをおすすめします。マドレーヌ大聖堂はソルト レイク シティの中心部にあります。