建築の傑作には事欠かないキト。特に精度の高さと歴史の長さで珠玉のひとつがカロンデレト宮殿です。執務室や賓客をもてなすスペースなどを見学しながら、エクアドルの大統領の歴史を紐解いていきましょう。エクアドルの著名なアーティストによる作品の鑑賞や、厳かな衛兵交代式の見学もこの宮殿の楽しみです。大統領府としても知られる宮殿の歴史は 300 年以上前まで遡ります。エクアドル大統領の官邸であるとともに、エクアドル政府もここに置かれています。
宮殿の入口に立つと、新古典主義様式の白塗りのファサードや印象的な列柱、大きなバルコニーに目が奪われます。シャッター チャンスは夜にも。明るくライトアップされる宮殿の美しさには思わず感嘆の声が漏れます。宮殿内部の中庭にも花が美しく咲き乱れ、中央に配された噴水や 2 階建ての拱廊も見事です。
広間や客間をのぞいてみましょう。当時の家具や豪華な装飾が目を引きます。各国政府から贈られた骨董品や記念品の数々も見応えたっぷり。エクアドルの著名なアーティストによる作品も必見です。なかでも見逃せないのはオスワルド グアヤサミンによる壁画。1542 年のフランシスコ デ オレジャナによるアマゾン川の航行が描かれています。
官邸のバルコニーに出てみましょう。独立広場を一望できます。月曜日の午前 11 時に行われる衛兵交代式も宮殿の見どころです。
カロンデレト宮殿は、「セントロ ヒストリコ」と呼ばれるキトの歴史地区の中心部にある独立広場の西側に位置します。公共バスが近くに停車し、他の主要な観光スポットも徒歩圏内です。独立広場を囲むように、16 世紀に建立されたキトのメトロポリタン大聖堂や、優雅なキト市庁舎があります。
宮殿は毎日開館しており、無料のガイドツアーもあります (月曜日を除く)。ツアーの所要時間は約 1 時間。2 か国語で行われます。入場にはパスポートの提示が必要です。詳細は、宮殿の公式ウェブサイトをご覧ください。