ボ カープはケープタウンにあり、カラフルな家屋が立ち並ぶ、陽気で個性的な地区。シグナル ヒルの坂に沿って、石畳とケープタウンで最も古い建物が残る、かつては有色人居住区だった地域があります。狭い小道を散策して迷路のような街を歩けば、地元の文化を垣間見ることができます。
この地区の見どころは、1760 年代に建てられたボ カープ博物館。何百年も前にインドネシアやマレーシアから奴隷や政治犯としてたどり着き、古くから定住したイスラム教徒に関する興味深い展示があります。ぜひ、じっくり鑑賞しましょう。解放された奴隷がこの地域に避難してきた歴史を学ぶことができます。
ケープタウンで最も古いアウワル モスクは、18 世紀末に建てられました。このモスクの最初の指導者が政治犯として投獄されていた間に、記憶だけで綴ったコーランの展示に注目です。
石畳のストリートを歩けば、多民族文化を思わせる色鮮やかな家々に驚かされます。これらの家の壁面は元々白かったのですが、あるときラマダン明けのお祭りで地元の人々がペイントを始めました。シグナル ヒルの緑の山頂を眺め、街のシンボルの稜線を写真に収めましょう。
レストランでは、トマト シチュー、お肉の串焼き、コークシスターと呼ばれるシロップでコーティングしたドーナツなど、ボ カープの伝統料理を堪能できます。
この地区には、周辺の地域から裕福な人々が移り住み、代わりに古くから暮らす比較的貧しい人々が住居を失う現象が続き、それに伴う対立も起きています。今日の住人の多くは、スリランカ、インド、マレーシア、インドネシア、アフリカの一部からオランダ人によって連れてこられた奴隷の子孫です。ケープ ムスリムとして知られる地元の人達は、この地区をマレー クォーターと呼びます。
ボ カープは、ケープタウンの中心街からすぐ北に位置し、デ ウォーターカント地区と、シグナル ヒルを取り囲む、絵のように美しい地域の間にあります。ボ カープへは、このエリアの北端に位置するオールド ファイアー ステーションまでバスでアクセスできます。