18 世紀に完成したカディス大聖堂は、1 世紀以上もかけて建てられた傑作。アメリカ大陸の国々との貿易により得た資金を投資して建設された大聖堂は、見ごたえがあります。さまざまなスタイルを融合させたデザインがカディス大聖堂の魅力です。
まずは、下半分がダークブラウン、上半分がクリーム色という色使いがユニークなファサードを見学。バロック様式をベースにロココ様式とネオ クラシック様式の要素を取り入れた外観は、複雑な装飾が見どころです。大聖堂の上部に設置された黄色のドームもお見逃しなく。
1700 年代初期に最初にデザインを手がけた建築家ヴィンセント アチェロは、完成を見ることなく一生を終えました。カディス大聖堂は、近くの歴史あるサンタ クルーズ教会に対して、カテドラル ヌエヴァ (新大聖堂) と呼ばれています。
大きな扉から中に入ると、天井が高く広々としており、神聖な雰囲気が漂う身廊があります。金色の装飾が美しい内装を見学しましょう。ドーム形の天井には天使が描かれ、「最後の晩餐」や「キリストの磔刑」などの作品が周りを囲んでいます。木製の聖歌隊席に施された複雑な彫刻も見逃せないポイントです。
複雑な模様の天井が特徴的な地下室にも足を運んでみましょう。この場所には、カディス出身の作曲家マヌエル デ ファリャと詩人ホセ マリア ペマンが眠っています。
螺旋状の傾斜路を通り、大聖堂の鐘楼トーレ デ ポニエンテの頂上まで上がると、カディスの街並みや港、海を一望できます。隣接する大聖堂博物館のガイドツアーに参加して、大聖堂や街の歴史について学ぶのもおすすめです。
大聖堂、博物館、鐘楼の入場は有料で、オーディオガイドが用意されています。大聖堂は月曜日から土曜日は朝から夕方まで、日曜日は昼から夜遅くまで訪れることができます。
歴史地区にある大聖堂広場の南端に位置するカディス大聖堂。周辺エリアは徒歩で見て回ることができます。数ブロック圏内にアルコ デ ラ ロサやサンタ クルーズ教会などの観光スポットが集まっています。