タビラの塔は旧市街地区でいちばん高い建物です。1700 年代に起源を発するこの望楼は、市を代表するランドマークとなっており、上からははるか海まで見渡せます。白い屋根が並ぶ市街のあちこちにある、観光名所を探してみましょう。
階段を使って最上階の展望台へ。見晴らしの良いテラスから、裸眼でカディスの街並みをご覧ください。塔の上で涼やかな風に吹かれて景色を眺めていると、晴れ晴れとした気分になります。ちなみにカディスには、全部で 129 もの塔があります。テラスには潜望鏡のような機能をもつ光学機器があり、市の風景を投影して見せてくれます。
展望テラスのすぐ下には、革新的な望遠鏡のような機器、カメラ オブスクラ (投影機)があり、横長の白いスクリーンに町の風景を映し出しています。カディスの歴史的な建物が立ち並ぶ風景、地平線と海が交わるところまで見せてくれます。スクリーンを上や下に動かすと、様々に異なるエリアを見ることも可能です。ツアーガイドが 15 ～20 分ほど機械を操作して映像を見せてくれるでしょう。
カメラ オブスクラについてより深く知りたい方は、受付の上にある第 1 展示室のパネルに記された解説をお読みください。この展示室のスクリーンには、市と塔に関するドキュメンタリーが上映されています。
第 2 展示室には、 18 世紀、19 世紀のカディスに関する資料が年代順に展示されています。港や通商ルートに関する解説パネルにも目を通してください。
タビラの塔は、朝から夜の早い時間までオープンしています。夏季は他の季節よりやや遅くまで入場可能です。入場は有料です。学生、高齢者、家族割引があります。Eメールによる見学の予約も可能です。カメラ オブスクラのショーは 30 毎に始まります。複数の言語による解説がつきます。
タビラの塔は、カディス北西部の旧市街中心部にあります。周辺にはミュゼオ デ ラス コルテス、ビアテリオのカトコム、オラトリオ デ ラ サンタ クエバなどの見どころがありますので、そちらにも足を延ばしてください。
