信者たちと一緒にマニ車を回しながら世界最大級のストゥーパを散策してみましょう。
ボダナート (別名ボウダ) の荘厳なストゥーパ (仏塔) は、見る人を安らかで厳粛な気持ちにさせます。巡礼者たちと一緒にストゥーパの周りを一周。このひときわ目を引く建築物の存在感はまさに圧倒的です。近くの通りを散策。ショーウインドーに数珠が掛けられ、僧侶たちが僧院の間を往来しています。屋上のレストランからは辺りを一望できます。
ボダナートは、チベット以外では最も重要な巡礼地のひとつ。6 世紀後半に建てられたと考えられています。毎日、巡礼者が半円形のストゥーパの周りを歩き、祈りを捧げます。まずは、レンガ舗装の広場から、この巨大な建造物を眺めてみましょう。
ストゥーパは場所ごとに象徴的な意味があります。たとえば、13 層の塔は、悟りに至る境地である菩提を表します。側面には仏陀の目が描かれています。
ストゥーパの土台を囲んでいるレンガの壁の周りを時計回りに歩きながら、くぼみに備え付けられたマニ車を回します。マニ車とは、礼拝具で回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。お経を唱える声が響きわたり、近くの僧院からは儀式の音楽が聞こえます。厳かな雰囲気に浸ってみましょう。ストゥーパの土台に上がると、周りの広場と近くの山々が見渡せます。
辺りの路地には色鮮やかな家が立ち並び、職人たちが店を構え、数珠、織物、民間療法の薬、ダライ ラマの記念品など、伝統的なチベットのお土産が売られています。チベット僧侶の生活について知りたいときは僧院へ。タマン ゴンパ (僧院) には、巨大なマニ車があります。
ボダナートは、カトマンズのダルバール広場から 8 キロほど。タクシーまたはバスを利用します。1 泊したければ、ストゥーパの近くにホテルやゲストハウスなど、いろいろなタイプの宿泊施設から選べます。
ストゥーパ区域への入場は有料です。広場の入口で支払います。いつ訪れても美しい場所ですが、団体客を避けるには早朝がおすすめ。日が暮れると、ストゥーパが明るい光とろうそくの炎に照らされ、とっても幻想的です。