ボマルツォは、ラツィオ州北部に位置する人気の街。何とも奇妙な彫刻公園があることで知られています。絵のように美しいこの街はチミーノ山のふもとにあり、周りのテヴェレ川の渓谷には果樹園が広がっています。ボマルツォはポリマルティウム (マルスの街) として始まった街。このことから、エトルリアとローマを起源としていることが分かります。
街は大まかに分けると、北側が歴史地区、南側が都会的な住宅街です。1500 年代にヴィチーノ オルシーニが築いた旧市街の路地歩きからスタート。旧市街にはオルシーニ宮殿がそびえ立っています。このかつての城と監獄の壁には、ピエトロ ダ コルトーナ派による絵画が飾られています。そして、サンタ マリア アッスンタ教会では、ルネサンスのフレスコ画と細かな装飾が施された彫刻を鑑賞できます。
田園地方の景色が楽しめる道を歩いて、街のモダンな地区まで行ってみましょう。ゲストハウスやホテルの他、カフェ、ピッツェリア、トラットリアなどがたくさん見つかります。歩いてすぐの場所にボマルツォのピラミッドというエトルリア文明の遺跡もあります。
家族連れならモストリ公園 (怪物公園) がおすすめ。この手入れの行き届いた庭園は旧市街から下ったところにあり、愉快な彫刻、彫像、記念碑が点在しています。見どころは、傾いた家、礼拝堂、噴水、神話の創造物など。公園は、ヴィチーノ オルシーニ王子が 1552 年に亡き妻を追悼して造ったものです。
近くのモンテ カーゾリ ディ ボマルツォ自然保護区へ行きましょう。峡谷と森林の美しい景色の中でハイキングが楽しめます。そして、古代の洞窟や墓を見学。エトルリア時代の貴重な考古学的遺跡です。
ローマの北西約 100 km の場所に位置するボマルツォは、ヴィテルボ県を車で巡る際にぜひ立ち寄りたい街。ヴィテルボ県には、バニャイアのランテ邸やカプラローラのヴィラ ファルネーゼなど、他にも有名な庭園があります。透明度の高いボルセーナ湖では、泳いだり、ウォータースポーツに挑戦したり。火山砂のビーチでくつろぐのもおすすめです。