サンチアゴ セヴェリン図書館は、バルパライソのエル アルメンドラル地区の中心部にあり、由緒ある図書館として知られています。世界中から集めた数千冊の蔵書は、児童書から雑誌、文学作品まで多岐にわたります。ガイド付きツアーでは、図書館の歴史を詳しく学べます。また、音楽の生演奏や詩の朗読会などの文化イベントも開催されています。
まずは建物の外側を見てみましょう。建物を正面から見ると、ネオクラシカルとルネサンスの建築様式が融合した白漆喰の外観が美しく、ギリシャ風の付け柱、複雑な彫刻を施した柱頭、屋根付き窓が目を引きます。1873 年に建設され、1910 年代にその大部分が図書館として現在のように利用されるようになり、1998 年には国の記念建造物に認定されました。2010 年のチリ地震では、建物の一部が被害を受けましたが、現在は修復されています。
建物の中は、豪奢な大広間、優雅なバルコニー、大階段を備え、宮殿のような構造になっています。館内を見学するには、この建物に詳しいガイドが案内するツアーに参加するのが一番。図書館の創設者の歴史や、長い年月でどのように変化を遂げたのかを学べます。ホールのさまざまな場所では、利用者が本を探したり読書にふけったりしています。
図書館で定期的に開催される文化イベントもおすすめです。本の出版記念イベント、映画の上映会、音楽の演奏会などが開催され、チレモノス国際アニメーション映画祭の会場にもなりました。ラテンアメリカでのアニメーションの発展促進を目指したイベントで、子供連れの家族が多く参加しました。
図書館は月曜日から金曜日まで開館。入場は無料です。ガイド付きツアーはスペイン語のみ。詳しくは図書館の受付でお尋ねください。
バルパライソのエル アルメンドラル地区には、サンチアゴ セヴェリン図書館の他にも、観光名所がいくつかあります。徒歩 5 分のところには、にぎやかなビクトリア広場があり、ゴシック様式のバルパライソ教会、自然史博物館などもあります。図書館へ行くには公共バス、タクシー、乗り合いタクシーが便利です。地下鉄を利用すれば、ベジャビスタ駅から歩いて約 500 m です。
