マチュピチュは階段状の城砦で、神殿、宮殿、噴水、供物台などの遺跡が残っています。「失われたインカの都市」として名高いこの地は 1450 年前後にインカの人々によって建設されたと考えられており、建築の驚異と言われています。
この城砦はクスコの北西に位置する「聖なる谷」にあり、標高 2,430 m (7,970 フィート) の高地に建てられています。マチュピチュがどのような役割を果たしていたのか、またなぜ放置されてしまったのかについては未だに謎のままです。人里離れたこの都市は、放置されてから 1911 年に再発見されるまで数世紀にわたり、ジャングルの中にひっそりと隠れたままだったのです。
衛兵所と葬儀の石まで歩いて行ってみましょう。謎に包まれた都市の概観と、ほほえましいしぐさで自由に歩き回るラマ (リャマ) の姿を見ることができます。続いて、半円形をした太陽の神殿、王女の宮殿、3 つの窓の宮殿を見学して回りましょう。彫刻が施された石の柱インティワタナもお見逃しなく。冬至点を示していると言われています。
空気が薄く湿度が高いので、神聖な建物の数々を見て回る際は、自分のペースでゆっくりと進みましょう。近代的な道具を持たずにインカの人々が巨大な石のブロックを切り出し、完璧に組み合わせていったことには驚かされます。
この世界的に有名な空中都市を訪れる際は、必ず事前に計画を立てておきましょう。見学者の人数に制限があり、到着するまでには 3 ~ 4 時間を要します。まず、クスコ近くのポロイという小さな村か、同じ路線をさらに下ったオジャンタイタンボから、アグアス カリエンテスまで電車を利用しましょう。費用がかかりますが、クスコから出発するガイド付き 1 日ツアーに参加する方法もあります。バスや徒歩で登山を開始する前に、アグアス カリエンテスでマチュピチュの入場券を購入します。ワイナピチュ山、マチュピチュ山の登山に出かける場合は、政府の Web サイトでマチュピチュの特別チケットを予約してください。学生には割引料金が適用されます。
山に入ると施設はごく少数しかありませんので、昼食、飲料水、案内冊子などを持参してください。日の出の直前に到着するように計画すると、朝日に照らされ美しく輝くマチュピチュを見ることができます。