ナッシュビルからケンタッキーへの 3 つのドライブ旅行アイデア

テネシー州とノースカロライナ州の州境に近いナッシュビルから車で 3 時間半でテリコ プレーンズに到着します。スモーキー山脈の麓に位置する村は絵はがきのような雰囲気があり、穏やかな時間が流れています。チャールズ ホール ミュージアムとヘリテージ センターもぜひご覧ください。ネイティブ アメリカン、アパラチア人、地元の歴史を保存するために設計された、1 万点以上の歴史的遺物の驚くべきコレクションが揃っています。村のなかにあるロッジ アット テリコでは、広大な敷地、居心地の良いキャビン、滝、池、暖炉に囲まれながら、静かな滞在をお楽しみいただけます。

テリコ プレーンズは、チェロキーとナンタハラ国有林 (「チェロハラ」という名前が付けられているのもそのため) を通って全長 43 マイルにも及ぶチェロハラ スカイウェイの起点でもあります。この道路は 35 年の歳月をかけて 1996 年に完成しました。チェロハラは比較的新しいため、有名なシーニックバイウェイに比べて静かです。

曲がりくねったルート沿いには、さまざまなハイキング コースやボールド リバー フォールなど、立ち止まって自然の美しさを満喫するのにふさわしい場所がたくさんあります。一年中美しい景色を楽しめますが、特に注目すべきは秋の紅葉です。

「ミュージックシティ」として名高いナッシュビル、その音楽を象徴する言葉が「グランドオールオプリ」です。ラジオ番組や演奏会場の名前でもありますが、カントリー界の選ばれたトップスターだけが属するコミュニティも意味します。そのメンバーには、ジョニー キャッシュ、ドリー パートン、キース アーバン、キャリー アンダーウッドなど新旧のスターが名を連ねます。オプリを満喫するには、バックステージツアーに参加するか、ショーのチケットを購入しましょう。

ナッシュビルは何よりもカントリーの聖地ですが、ほかにもあらゆるジャンルの音楽ファンが見逃せない名所だらけです。かつてオプリの会場でもあったライマン公会堂は、今日でも大物アーティストのツアー会場として有名。公会堂の隣は、アフリカ系アメリカ人ミュージシャンの足跡を体感できる米国立アフリカ系アメリカ人音楽博物館です。R&B、ジャズ、ヒップホップ、ラップ、ロックンロールなど幅広いジャンルの展示が見られます。

カントリーミュージック殿堂博物館は、その広大さも展示の充実ぶりも圧倒的。博物館にはテイラー スウィフト教育センターがありますが、スウィフトが生まれ育ち大スターになったこの街には、彼女にちなんだ名所が多数あります。ガルチ地区の「What Lifts You Wings」の壁画とセンテニアルパークのテイラー スウィフト ベンチは、ファンなら絶対訪れたい 2 大フォトスポットです。

アドベンチャーが大好きな人は、大冒険に向けて心の準備を。ナッシュビルの中心街から車で 3 時間かからないオコイー川は、米国でも有数の急流ラフティングスポットです。主要なラフティング会社である Nantahala Outdoor Center と Ace Ocoee Adventures の 2 社が、ビジター向けのフル装備のラフティングトリップを運営しています。トリップにはガイドが同行し、所要時間 3 時間から終日までの多彩なプランがあります (12 歳から参加可)。

ラフティング旅行の宿は、魅力的な料金のホテルが多数あるクリーブランドかチャタヌーガで探すのがおすすめ。クリーブランドの方がオコイー川のラフティングスポットにより近いですが、チャタヌーガにはテネシー水族館やハンター アメリカン アート美術館などの優れた施設、地下の洞窟にある珍しいルビー滝など見どころが一杯です。

チャタヌーガエリアには、ラフティング以外にも冒険愛好家にぴったりのアクティビティが多数あります。ラクーンマウンテンはマウンテンバイクのコースとして人気。ハイキングやカヤッキング、SUP もすぐ近くで楽しめます。楽しい冒険でお腹が空いたら、現代風レバント料理で有名なダウンタウンの「キャリオペ」へどうぞ。豪華なサンドウィッチや朝食がおいしい「ケニーズ」、ピザが自慢の「コミュニティパイ」もぜひチェックしましょう。

アメリカで最も多くの人が訪れる国立公園は、テネシー州のグレートスモーキー山脈国立公園です。ナッシュビルから車で 3 時間半のこのエリアは、森林や滝、たくさんの野生動物とのふれあいを愛する人なら旅程から外す訳にはいきません。ハイキングに最適で、公園域内に総距離約 1,300 キロ以上におよぶハイキングトレイルがあり、中でも 115 キロのアパラチアントレイルはハイカーに人気。主要なビジターセンターはシュガーランズで、ナッシュビルからも一番近い場所にあります。近郊の町ガトリンバーグには宿泊施設が多く、公園探索の拠点として広く利用されています。

ナッシュビルからより近くにあるのが、ケンタッキー州のマンモスケーブ国立公園です。世界に 231 か所しかないユネスコ世界遺産地域に、グランドキャニオン国立公園やヨセミテ国立公園と並んで指定されており、世界で最も古く発見された洞窟群を擁することで知られています。これまでに全長 480 キロを超える洞窟が発見、記録されていますが、未発見の洞窟は現在も多く存在します。

多数のツアーが実施されており、車椅子で全行程に参加できるものもあります。オプションは多彩で、暗闇や閉塞空間が苦手な方に適したものもあるので、ご自身の好みに合わせて慎重に選びましょう。洞窟探検以外では、カヤッキング、乗馬、ハイキングなどの野外アクティビティもおすすめです。宿泊は、公園域内で唯一の宿泊施設であるザ ロッジ アット マンモス パークか、近郊にあるベッドルーム 3 室のバケーションレンタルなど複数の選択肢から選べます。

ナッシュビルでも一流として名高いハーミテージホテルは、米国国定歴史建造物の指定をはじめとする数々の受賞歴に輝いています。その知名度、絢爛さ、格調の高さにより、まさにテネシー州を代表するホテルです。レストランも当然ながら超一流。名店「ドゥルージー & ダール」の改修を手掛けたのは、セレブシェフのジャン = ジョルジュ ヴォンゲリヒテンです。言うまでもありませんが、正装でお越しください。

シックな夜はまだ続きます。ホテルから徒歩 15 分のフリスト美術館に向かいましょう。壮麗なアールデコ調の建築が目を引く、ナッシュビル屈指のこの美術館では、注目の展覧会が随時企画されています。アートを満喫した後はルーフトップバーへ。フリスト美術館から数ブロックの市街地にある、「ボビー」、「lou/na」、「ハリエッツ」、「L27」のどれを選んでも、うっとりするような高層ビルの夜景を楽しめます。ブロードウェイ地区の活気とはまた違う、洗練されたムードを味わいましょう。

グルメに人気のナッシュビルならではの味を楽しむなら東部地区へ。カンバーランド川周辺には、創造性と多様性、そして食へのこだわりを誇る数々の名店があります。このエリアの多彩な味を満喫できる、ウォーキングフードツアーに参加しましょう。

有名シェフのショーン ブルックは、イーストナッシュビルでも人気のレストラン 2 軒を手掛けています。ファストフードの名店「ジョイランズ アメリカン」の、素材を厳選しシェフスタイルで調理されたバーガー、フライドチキン、フライ、シェイクは、もはや一流の本格料理。ブルックが情熱を注ぐもう 1 つのレストラン「オードリー」では、彼が育った米国北東部の伝統を感じさせるアパラチア風料理を堪能できます。

南部スタイルの料理がお好みなら「ジェーンズ ハイダウェイ」に予約を。カウガールをテーマにした装飾とネオンの照明は、活気あるこのレストランで楽しめるライブ演奏、ウィスキーカクテル、定番の伝統的南部料理とマッチしています。