14 区は興味深い見どころがたくさん。上に向かって伸びる開放的なタワーと天文台でパリの空を堪能することもできれば、薄暗い墓地と地下墓地でパリの内面に触れることもできます。陰うつな雰囲気を体験した後は、にぎやかなカフェでワインを飲みながら、その日訪れた名所を振り返ってみましょう。
まずは、モンパルナス タワーの屋上まで登りましょう。パリの街並みを一望するなら、この高層オフィス ビルがおすすめです。エッフェル塔に比べると人が少なく、何より、屋上からエッフェル塔を見ることができます。エレベーターで 56 階へ。景色だけでなくショッピングも楽しめます。パリの大パノラマを写真に収めましょう。
次は 17 世紀に建てられたパリ天文台へ。現役の天文台としては世界最古の部類に入ります。かつて世界標準の子午線の座をかけてアントワープとグリニッジと争ったパリ子午線が建物の中央を走ります。
タワーや天文台が空に向かっているのとは対照的に、地下にあるのが 600 万以上の遺骨が納められているカタコンブ ド パリ。18 世紀に、満杯になった墓地から遺骨が地下トンネルに移された経緯について教えてもらいましょう。頭蓋骨と骨が壁一面に並ぶ暗いトンネルは今にも幽霊が出てきそうです。
隣にあるのがモンパルナス墓地。ジャン ポール サルトル、セルジュ ゲンスブール、サミュエル ベケット、シモーヌ ド ボーヴォワールなどの歴史に名を残した人々が眠っています。
明るい場所がよければ、14 区の南部にあるモンスリ公園に行ってみましょう。大きな湖と滝の周りには鮮やかな花々が咲いています。芝生の上でピクニックをすれば至福のひとときが過ごせます。イチョウやセコイアの木々の間を散策。公園内には銅像も点在しています。
14 区はパリ南部のモンパルナス地区に位置し、6 区のリュクサンブール公園のすぐ南側になります。14 区にアクセスするには、メトロの 6 号線か高速郊外鉄道 RER を利用します。
14 区では空を見上げ、地下を探索し、ぶらぶら散策。あっという間に時間が過ぎていくことでしょう。