街の芸術が凝集するリヨン美術館。美術館の建物自体も素晴らしい芸術品です。興味をそそる古代エジプトの芸術からスタイリッシュなポストモダンまで、多岐にわたる作品が展示されているのは、1600 年代に建造されたかつてのベネディクト修道院。この素晴らしい建物の中で、ヨーロッパ有数の芸術作品の数々を鑑賞しましょう。
美術館は広く、展示は古代美術品、装飾美術品、貨幣とメダル、彫刻、13 ~ 21 世紀の絵画の 5 部門に分かれています。日曜日には館内全体を回るガイドツアー (英語) にも参加できます。もちろん、お気に入りの展示室でゆっくりと作品を見て回るのもおすすめ。ツアーの所要時間は約 1 時間。グループで参加の場合は事前に電話での予約が必要です。その他、オーディオガイド ツアー ( 90 分) も利用できます。
イセテムケブの棺やメダムード神殿の扉といったエジプト時代の傑作品は特に必見。ペルセポリスや、ギリシャ、ローマ帝国時代の展示も、ゆっくりと時間をかけて見たいところです。メダルのコレクションでは、テローの宝物やウェルキンゲトリクスのスタテル金貨に注目。ウェルキンゲトリクスのスタテル金貨はケルト金貨で、紀元前 52 年のもの。片面には巻き髪の人物の頭部、もう一方の片面には跳ねる馬が描かれています。
モネのエトルタの荒海やピカソの海辺に座る女など、数々の名画も展示されています。彫刻では、ロダンの聖アントニウスの誘惑が特に見事です。博物館のウェブサイトには、ルノワールやピサロをはじめとする一部の傑作品が掲載されています。
1980 年代後半から 1990 年代初頭にかけては、建物の大規模な修復が行われました。火曜日は休館ですが、その他の曜日は、午前から夕方まで開館しています。入館 (常設展) は有料です。企画展は別途料金が設定されています。
リヨン美術館は、街を流れる主要なソーヌ川とローヌ川に挟まれた小さな半島に位置します。メトロで中心部のオテル ド ヴィル ルイ プラデル駅まで向かい、そこから西へ 3 分ほど歩けば美術館に到着です。近隣には、リヨン オペラ座やリヨン印刷博物館があります。