評価が高いイタリアの芸術家の作品が約 350 点展示されているレヴォルテッラ美術館 (ムゼオ レヴォルテッラ)。創設されたのは、故パスクアーレ レヴォルテッラ男爵が邸宅と家具等を街に遺贈した 3 年後の 1872 年のことでした。美術館に展示されているのは、男爵個人が集めたコレクションと、彼が寄付した資金で購入した作品。3 つの隣接する邸宅に多くの部屋があり、それぞれを展示室として使っています。
ネオルネサンス様式のレヴォルテッラ館を通り、中に入りましょう。展示案内を確認したら、正面の大階段を上ります。そこには、舞踏室や図書室、新古典主義のホールなど、豪華な装飾の部屋がいくつもあります。シャンデリアや金色で彩られたフリーズが豪華。男爵家で使用されていた家具も見どころです。アントニオ カノーヴァやジュゼッペ トミンツ、ピエトロ マーニなどの芸術家の作品も鑑賞しましょう。
次は、連絡通路を通ってブルンナー館へ。ここには、作品を年代順にグループ分けして展示しています。19 世紀後半から 20 世紀始めのイタリア人芸術家の作品が中心。フリウリ ヴェネツィア ジュリア州の芸術家の作品や、1900 年代後半のイタリア全土からの作品が集められています。中には、フィリッポ パリッツィ、ジョルジョ デ キリコ、ジョゼッペ デ ニッティス、ミルコ バザルデッラなどの著名な芸術家の作品も。
美術館の上の階からは、ヴェネツィア生まれの建築家カルロ スカルパがデザインしたテラスに出ることができます。そこから見えるのは、街を見渡すパノラマ ビュー。しばし時間をとって、近隣のヴェネツィア広場や港、古い街並みに広がる家々の屋根の景色を楽しみましょう。テラスは 7 月~ 9 月の間、屋外カフェとしても使用されます。
レヴォルテッラ美術館はトリエステの中心部にあります。徒歩圏内に他の主要名所もあるので、合わせて観光すると良いでしょう。パレオクリスティーナ教会やイタリア統一広場からは、徒歩で 10 分もかかりません。市バスのバス停が美術館の入口近くにあります。港に十分な駐車スペースがあるので、車でのアクセスもおすすめです。
レヴォルテッラ美術館は火曜日を除く毎日営業。入館料が必要です。事前の申込みが必要ですが、有料のガイド ツアーも用意されています。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。