モーゼルはここを流れる川にちなんで、この名前となりました。東はドイツ、北はルクセンブルクとの国境に接しています。ドイツと非常に近いことから、この地域の歴史と建築にはドイツの大きな影響が見られます。この地域で最大の街メスは素晴らしい大聖堂で知られています。モーゼル川沿いをサイクリングすれば、小さな村々のゆっくりとした時の流れを感じることができるでしょう。
メスで必見なのは大聖堂。ここの自慢は、世界一多いと言われるステンドグラスの窓の数。ゴシック様式を採り入れた大聖堂の身廊は天井が高く、信仰を伝える遺物の素晴らしいコレクションも見られます。ゴシック宮殿とも呼ばれるメス ヴィレ駅も、鉄道駅とは思えない程に美しく印象的。美しい公園の他、景色を楽しめるサイクリング ロードが街中にたくさんあります。
近隣の村、サン キランに立ち寄ってみましょう。大きな街とは違った景色が楽しめます。緑の丘や森が広がり、建築物もまるでその中に潜むように建てられています。かつては巡礼の村だったサン キラン。ここの歴史は 2000 年以上も遡ります。
ロドゥマックでは、趣のある路地裏や小さな通りを散策。城壁からは軍事の歴史を垣間見ることができます。城壁はビッシュの村にも見られます。1700 年代に築かれた要塞を見学し、ビッシュの包囲について学びましょう。
モーゼルの支配権は長い間、何度もフランスとドイツの間を行き来したのち、第二次大戦後にフランスに戻り、それ以降、地元の人々はドイツ時代の歴史を避けるようになりました。この小さな集落でフランス語を練習してみましょう。ドイツ語のようにも聞こえるロレーヌ フランク方言が今も聞こえるかもしれません。この地域では夏は暑くて湿気があり、冬は冷え込み雪も降ります。
モーゼル県はドイツ国境に近いフランス北東のロレーヌ地方に属します。メスはパリから東へ約 330 km。パリへはバスが運行しています。モーゼル内は、バスや自転車で回りましょう。