クロンヒューセット (クラウン ハウス) はイェーテボリに残る最古の建物です。ガラス職人の仕事を見学したり、職人が作った極上のチョコレートを味わったりしてみましょう。クロンヒューセットの周囲にある小さな馬小屋のような建物群は陶器、ガラス、時計などを作る工房です。石畳の中庭や天井の低い工房にいると、過ぎ去った時代に入り込んだような感覚になるでしょう。
1642 ~ 1655 年に建てられたオランダ様式のクロンヒューセットは、真っ赤なレンガの壁、緑の銅製のとがった屋根、内側に木製のはりを使用した急勾配の天井の組み合わせが魅力的です。この建物はその長い歴史の間に倉庫、市庁舎、国王の戴冠式典場、博物館、イェーテボリ木管オーケストラの本拠地として使用されてきました。
クロンヒューセットの建物は壮観で見物する価値がありますが、周囲にある背の低いクロンヒュースボーダナ (付属建物群) を見て回るほうに時間の大半を費やすことになるはずです。付属建物群はクロンヒュースクヴァティエレットと呼ばれる石畳の中庭 (市内の絵になるオアシスです) でクロンヒューセットと結ばれています。もともとの付属建物群は 18 世紀半ばに焼失しましたが、昔の様式で再建されていまに至ります。かつては武器、食べ物、織物を商う店だった小さな小屋には、現在、職人の工房が多数ひしめきあっています。
ふたつとない土産物を買うなら、ガラス細工、織物、陶器の工房に行ってみましょう。修理したい古い時計があれば、昔ながらの時計師が喜んで直してくれます。革工房ではバッグ、財布、その他便利な小物類を売っています。
毎日営業している評判のよいカフェでは、飲み物と焼きたてのペストリーを楽しめます。クリスマスの時期になると、中庭がライトアップされます。スウェーデンの伝統的なクリスマスの飲み物、グロッグを飲んで体を温めましょう。
クロンヒューセットは中心街のグスタフ アドルフ広場から歩いてほんの 5 分ほどの距離にあります。このエリアにある駐車場は限られており、利用料金が高額になることがあるので、徒歩またはトラムで行くのがおすすめです。クロンヒューセットは毎日公開しています。ただし、工房が開いている時間はそれぞれ異なるので注意しましょう。