ノックナレアはスライゴ州の緑の牧草地を見下ろす巨大な一枚岩。新石器時代の言い伝えからウィリアム バトラー イェイツの詩まで、草が生い茂るこの山は長い年月をかけて神話化されてきました。半島に鎮座する標高 329 m の小山は州内のどこからでも見えます。斜面を登って頂上に到着すると、起伏がゆるやかな丘と西岸の入り江が一望できます。山頂にはゆるやかに積まれた石が巨大な墳墓を形成しています。神話と謎に包まれた墓です。
ノックナレアの頂と、イェイツが「心のゆくところ」と呼んだ風景に興味を持ったなら、山頂を目指しましょう。1.2 km の道のりは一部に急斜面もありますが、登山口の駐車場から 30 分ほどで登頂できます。石がごろごろしている小道を通って緑豊かな牧草地や広大な農地を抜けて行きます。小さな門にたどり着いたら一休みして、後ろを振り返ってみましょう。素晴らしい景色が広がっています。南にはコルーニーの街の教会の尖塔が見えるかも。
門を過ぎると道が険しくなり、踏み慣らされた階段を使って急斜面を登ります。ノックナレアの平らな山頂に到着。そのまま先へ進むとすぐに女王メイヴの墓 (メイヴのケルン) が視界に入ります。幅 55 m のこのケルンは 5,000 年も前のもの。発掘調査は行われていませんが、新石器時代のパッセージ グレイブがあると考えられています。コノートのメイヴ女王の埋葬地とされ、アイルランド神話に深い関わりがあります。
ここから、周辺の海岸や、オックス山地、ギル湖、スリーブ リーグといった田園地帯の風景を遮るものなく堪能できます。スライゴとバリーサデアの入り江はもちろん、空が澄み切っていれば西にクロー パトリック山まで見えます。下山も同じルートで。
ノックナレアはスライゴの街から西へ車で 15 分。登山口の駐車場を利用しましょう。入山料はかかりません。登山道は石がごろごろしている上に滑りやすいので、頑丈な靴をはいていきましょう。考古学的にも重要なメイヴ女王の墓は遠くからでも見えます。
