マン サガール湖の中央に立つ美しい宮殿。砂岩で作られたその姿は、まるで湖面に浮いているかのようです。
ジャル マハルは、湖の中央という独特の場所に建てられた宮殿。湖の周りには寺院の点在するアラヴァリ山地が広がり、絶好の撮影ポイントとなっています。アンベール城塞に向かう観光客がこの湖に立ち寄り、写真を撮る姿がよく見られます。おすすめの時間帯は夕暮れ時。夕日が水面で光り、宮殿の石壁を琥珀色に染め上げる、1 日で最も美しい情景が楽しめます。
水の宮殿として知られるこの要塞は、ジャイプールの王サワーイ プラタップ シンによって 18 世紀に建設されました。建物には居室がありません。ここは邸宅としてではなく、カモ狩りを楽しむ王族の保養地として使われていました。湖の中という環境で長年に渡り放置され、劣化していましたが、近年になり復元。元の優美な特徴の多くが再現され、当時の姿を伝えています。
湖畔から、建物の階数を数えてみましょう。実際は 5 階建てですが、モンスーンの時期には湖の水位が上がり、最上階部分しか見えなくなることも。ここではさまざまな鳥も見られます。たとえば、鮮やかな色のフラミンゴや真っ白なペリカンなどはすぐに目に付くでしょう。
宮殿は一般公開されていませんが、事前に予約しておくと内部を見学できる場合があります。屋上のテラスに広がる庭園や、かぐわしい花々に囲まれた優雅な建物。宮殿の中に入ると、まるで昔の王族の暮らしが目に浮かぶよう。最盛期にはさぞ豪華だったことでしょう。旅行前に宮殿の管理当局に問い合わせて、見学が可能かどうか確認しましょう。
ジャル マハルは、ジャイプールの北方約 10 km の場所。多くの観光客が、アンベール城塞とセットで立ち寄ります。ガイド ツアーに参加するか、オートリキシャで回ることをおすすめします。また、ジャイプールからバスも出ています。