蒼山は、大理市の西端を縁取る緑に覆われた急峻な山々。標高 3,500 m を超える 19 の山で成り立ち、植物の豊かな生態系が育まれている他、池や泉や滝、麓の湖を望むすばらしい眺望が楽しめます。ロープウェイに乗って木々を上から眺めるのも、小川沿いのコースをトレッキングしながら、ところどころに咲くツツジの花を眺めるのも、どちらもおすすめです。途中で寺院や古い墓地に立ち寄ったり、大理石の石工所で働く職人の姿を眺めたりも。
蒼山を登るルートはたくさんあります。山腹をロープウェイで登れば、眼下の霧の中に緑が生い茂っている様子を見ることができます。ロープウェイターミナルは、中和寺の寺院群のそばにあります。この寺院群は、ペー族の建物の一つ。その他には、無為寺、清碧寺三潭、崇聖寺三塔などがあり、三塔は中国の古い仏閣の中でも特に保存状態のよいものです。蒼山で切り出され、石工の工房で美しい細工が施された大理石も見どころです。
2 つ目のロープウェイに乗って、頂上より少し手前の駅に降ります。切り立った山頂に雲がかかった幻想的な雰囲気は、遠い昔からペー族の文化と伝統に織り込まれています。
ハイキングや乗馬も、人気のある登山方法です。蒼山には 3,000 を超える種類の植物が生息しているので、自然愛好家には嬉しい環境です。香り高い松の林を抜け、玉帯雲遊路を進んでみましょう。これは、切り立った崖沿いの曲がりくねった道を行く長いコースです。水の跳ねる滝や、透明な滝つぼなども見ることができます。大理市と洱海を望む息を飲むような眺めの他、趣のある仏塔や寺院も見えるでしょう。トレッキングは、日帰りでもテントを張って夜を過ごしても。または、中和寺から始まるさまざまな短いコースを利用するのもおすすめです。
大理の歴史地区から蒼山までは徒歩で 2 ~ 3 時間。ロープウェイや馬で行けばそれほどはかかりません。ロープウェイターミナルのそばにある小さな民宿を利用することもできます。蒼山では登山料が必要です。また、寺院でも入館料がかかります。