アリアガ邸は、16 世紀にリマが植民地になった時にやってきた入植者の一族が、当時から住み続けている邸宅です。1 つの家族が住み続けている住宅としては南半球で最も古い部類に属すると言われ、自然災害に何度もみまわれながらも、リマの街とともに歳を重ねてきました。贅沢な部屋の数々と手の込んだ内装が印象に残る、豪華な邸宅です。
お金と手間が惜しげもなくつぎ込まれた家に行ってみましょう。ここにはリマの歴史が刻まれています。数世紀の間に建築や内装にどんな変化があったか、メモしておくのもいいかもしれません。大きな玄関の扉を開けると、大広間が出迎えてくれます。街の喧騒から開放された静かさを堪能しながら、石敷の床を歩いて大理石の階段を上がると、ソファと木製のテーブルがしつらえられ、緑があしらわれた応接室に到着します。
いくつかある寝室には植民地時代の家具が置かれています。宗教画やアンティークのラグも必見です。背の高いイチジクの木を邪魔しないように取り囲んでいる中庭も素敵です。小さな噴水が奏でる水音を聞いていると心が和みます。それから中央の廊下へ足を向けてみましょう。いくつかの建築様式が混在する廊下には、16 世紀から 17 世紀にかけての古い絵画やタイル細工が並んでいます。
礼拝室もお見逃しなく。ゴシック様式の大きな出入口から入ったところが、中央の白い十字架が据えられた礼拝室です。この邸宅は "ワカ" という古代の神殿の上に建てられていますが、現在では居住区に隠されその痕跡を見ることはできません。
この邸宅はスペインによるリマへの入植が始まった頃にやってきたドン ヘロニモ デ アリアガという人物によって 1535 年に建てられました。現在は、毎日朝から夕方まで一般公開されていて、少額の入場料がかかります。ツアーは、アリアガ邸の公式ウェブサイトから予約できます。
この名所はリマ市街中心部からほど近く、リマック川のすぐ南に位置しており、旧デサンパラドス駅から南西へ 5 ブロックのところにあります。最寄りのバス停はヒロン デ ラ ウニオン停留所で、アリアガ邸のすぐ近くです。この地域の他の見どころには、ラ メルセー教会、セグラ劇場、マヨール広場があります。
