アーグラ城塞は 16 世紀に建造された赤砂岩の威風堂々たる要塞で、タージ マハルの約 2.5 km 北西に位置します。この広大で重厚な城塞は「アーグラの赤い城」とも呼ばれ、アーグラがムガール帝国の首都だった時代に皇帝によって築かれたものです。城壁内にはいくつもの宮殿、公謁殿やモスクがあり、その一部は純白の大理石で造られています。
アーグラ城塞を守るのは、周囲を 2.5 km にわたって取り囲む高さ 20 m の城壁。壮大な建物を見学するには南側の正門から入ります。一部エリアはインド陸軍が利用しているため、立ち入りが禁止されています。
一般謁見の間を訪れてみてください。この場所には玉座が置かれており、政府の執務が行われていました。17 世紀初頭の真珠モスクにも足を運んでみましょう。建物はすべて白い大理石で造られています。近くには貴賓謁見の間の他、数千個の小さな鏡が壁にはめ込まれた鏡の宮殿もあります。
皇族の寝殿は中に入って見学することができます。バルコニーから川とタージ マハルの眺めを堪能しましょう。美しく手入れされたアングリ庭園で散策を楽しめる他、ミナ マスジッドのシンプルで洗練されたなデザインも鑑賞できます。この小さな白い大理石のモスクは、ムガール帝国の第 5 代皇帝シャー ジャハーンが使っていたと信じられています。
城塞の数ある見どころの中でも、寝殿や白い大理石の八角柱形の塔は見逃さないで。この塔はシャー ジャハーンが息子により皇帝の座を奪われた後に幽閉されていた建物です。彼は妻のために建造させた美しい霊廟タージ マハルをバルコニーから見つめていたことでしょう。
アーグラ城塞は日の出から日没まで毎日開場しています。入場料がかかりますが、15 歳未満のお子様は無料です。
城塞のあるアーグラは、インドの首都ニューデリーのから約 200 km の位置にあります。アーグラは鉄道網が整っているので、インド主要都市へのアクセスもばつぐん。城塞からわずか 5.5 km の場所に鉄道駅があります。