ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群 (ドイツ語ではツェッヒェ ツォルフェアアイン) は、1840 年代に建設された産業建築の傑作。バウハウス様式の要素を取り入れたこの巨大な建造物は、ヨーロッパを代表する産業遺産となっています。現在では、構内に博物館などの興味深い施設が入っています。それぞれの施設を見て歩き、ルール地方の自然史や文化史について理解を深めましょう。

ツォルフェアアイン炭坑が操業を止めたのは 1986 年。その後すぐに、保存と管理のためにノルトライン ヴェストファーレン州が施設を買収しました。2001 年に建築的価値を認められて、ユネスコの世界遺産として登録されました。敷地内を歩いてみれば、その認定理由にもすぐに納得するはず。炭坑がたどってきた好不況の波について知識を深めましょう。また、かつての選炭施設やボイラー室を見て歩けば、近代的なデザインが取り入れられていることがわかるでしょう。

遺産群の見どころの 1 つはシャフト 12。1920 年代に建設された産業建築の傑作です。建物に取り入れられたバウハウス様式の美しい要素にも注目。レッド ドット デザイン ミュージアムの建物として最適なデザインです。この博物館には、世界中から選ばれたすぐれたデザインの製品が展示されています。

ルール博物館では、ぜひ特徴的な長いエスカレーターに乗ってみましょう。ここはかつてツォルフェアアイン炭坑の選炭施設でした。エスカレーターは、建物の外側に斜めに伸びているシャフトを使って作られています。来館者はこのシャフトを通って博物館の最上階まで昇ります。館内には、ツォルフェアアイン炭坑や周辺のルール地方から収集されたものの他、地質学、考古学、文化史といった広範囲にわたる重要な遺物が展示されています。

周囲には、この辺りの名所を通るエッセン有数のハイキング コースもあります。ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群もその名所の 1 つです。これらのコースには、ツォルフェアアイン ヘリテージ トレイル、インダストリアル ヘリテージ トレイル、ポータル オブ インダストリアル ヘリテージといったものがあります。

ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群は、エッセン市街地の北東に 5 km の場所。アクセスには、トラム、鉄道、車を利用しましょう。遺産群内の施設の多くは、無料で外側から見学することができます。ただし、博物館に入るにはそれぞれ入館料が必要です。