ヴォンデールボアム自然保護区の 200 ヘクタール (494 エーカー) には、充実した考古学遺跡、土着動物、南アフリカが大切にする極めて特別な樹木が秘められています。いく筋かあるハイキング道をたどり、この保護内の天然および人口の驚異を発見しに行きましょう。
ヴォンデールボアム自然保護区は、入り口近くに生えている樹齢 1,000 年ほどの樹木にちなんで名づけられました。これらの木は 1.5 ヘクタール (3.7 エーカー) に木陰を落とすイチジク類の木で、「ヴォンデールボアム」(奇跡の木)のあだ名があります。これらの木々の中央まで板張りの歩道を進み、他のすべての木々の元となった母木を観察しましょう。高さは 23 m (75 フィート)、枝の差し渡し 5.5 m (18 フィート) の大木は、国内で突出した樹齢をへています。5 月~ 8 月の間に訪問すると、木からピンク色の実がいくつも垂れ下がっている光景を見ることができます。
丘を登り、この木の隣に立つと、ヴォンデールボアム砦 (とりで) が見えます。オランダ人入植者が築いたこの砦 (とりで) は、20 世紀の半ばに爆弾攻撃を受けましたが、現在も驚くほど原型のまま残されています。れんがを組み補強石を追加した建物の入り口を通り、南に横たわるプレトリアの街を眺めましょう。
丘のふもとには、人類学上極めて貴重であることが証明された発掘現場が 2 つあります。「ストーン エイジ」(石器時代) 遺跡からは、これまでアフリカ大陸で出土した中で、最も大量の無傷に近い石材製遺物が発掘されました。ここには「アイアン エイジ」(鉄器時代) 遺跡もあります。またでは、特に資料的価値の高い発見について説明資料が提供されています。
保護区南西部内を流れるアピーズ川に沿った洞窟でマーモットに似た哺乳動物「ケープ ハイラックス」を探してみましょう。この辺りではクロワシが獲物を探して頭上を滑空する姿がよく見られるため、時々空を振り仰いでみましょう。シマウマ、アンテロープ、サルもここで見かけることの多い動物です。
ヴォンデールボアム自然保護区は、毎日早朝から夕方まで訪問者を受け入れており、入場は有料です。ガイド付きツアーは別途料金となります。
プレトリアから北へ 7 ㎞ (4.3 マイル) にあるヴォンデールボアム自然保護区へは、車が最適です。道路の向かい側にあるヴォンデールボアム ジャンクション モールに無料駐車場があります。