ソフィアの国立歴史博物館を訪れると、ブルガリアの歴史と文化、そして人々について深く知ることができます。古代のモザイク画、数世紀も前のコイン、部族が用いた道具類、歴史ある兵器、宗教的な彫像、王冠をはじめとする王室の象徴など、さまざまな展示品を見て回りましょう。この博物館の収蔵品の数は 50 万点を超え、バルカン半島でも有数の規模を誇っています。
博物館に近づきながら、ソビエト時代の建築の典型であるその壮大な建物をじっくりと眺めましょう。ビザンツ、ギリシャ、ローマの各様式の柱や、建物の外側に置かれた彫像などもご覧ください。中に入ると、先史時代から現代まで、ブルガリアの歴史を年代順に追えるよう展示が続いています。
古代のヨーロッパ南東部に住んでいたトラキア人について、知識を深めてみてはいかがでしょうか。パナギュリシテで見つかった金の品物や、ヴィラ アルミラで発見されたモザイク画などは、ブルガリアでもっとも有名な考古学的発見の中に入ります。中世のコインのコレクションにもご注目ください。
また、オスマン帝国に支配された時代から 1878 年の解放までのブルガリアの物語を語る展示は必見です。第一次および第二次世界大戦、バルカン戦争への関与に関連する遺物も展示されています。
ボヤナ政府官邸の公園内にある国立歴史博物館は、ソフィアの中心部から車で 20 分もかかりません。博物館の入口には広い無料駐車場もあります。また、公共のトロリーバスも博物館前に停車します。博物館の展示をひと通り見てまわったら、木々が立ち並ぶ庭園を散策してみましょう。晴れた日には、ヴィトシャ山の素晴らしい景色を望むことができます。
博物館は毎日開館していますが、祝日は休館することがあります。少額の入場料が必要です。追加料金が必要ですが、英語によるガイドツアーも用意されています。ボヤナ教会とゼメン修道院にも入場できる共通券を購入しておくといいでしょう。詳細については、博物館のウェブサイトでご確認ください。