ノーザン テリトリーの砂漠の中に突然と姿を現す赤い一枚岩ウルル (エアーズ ロック) は、アボリジナルのアナング族の聖地。何千年も前から崇められています。日没とともに、深いクレバスが鮮やかなオレンジ色から濃い紫色へと変わる様はまさに圧巻。
ウルルを体感し、文化的な重要性を深く知るには、ぜひアボリジナルのガイドの案内で見学することをおすすめします。アナング族は、ウルルが、先住民の祖先である 10 の精霊が世界の始まりに創造したもののひとつであると信じています。
ガイド付きのウォーキング ツアーでは、ウルルの精神的な価値について解説があり、ドリームタイムと呼ばれるアボリジナルの創世神話を聞き、アナング族の文化的伝統や採集生活の習慣なども知ることができます。近郊の街ユララで、アボリジナルの地元アーティストによる点描画のワークショップに参加しても。
日の出に合わせてウルルを一周する 10 km のコースを歩きましょう。ユーカリノキやイネ科の草の間を進みます。日の出は、鳥類の宝庫であるこの地帯を体験する絶好の時間帯。ミツスイドリやバタン、ルリオーストラリアムシクイや小さなフィンチなど、さまざまな鳥に出会えます。
サンセット ツアーもたくさんあります。黄昏とともに色を変える高さ 350 m のウルルを写真に収め、アボリジナルの神話に耳を傾けながら星空の下で夕食やお酒が楽しめます。
ウルル上空を飛ぶヘリコプターの遊覧飛行もあります。オーストラリアの赤い心臓の壮大さを上から見下ろすだけでなく、勇気を出してインストラクターと一緒に飛ぶスカイダイビングにも挑戦しませんか。
ウルルの登頂は許可されていますが、ここを聖地として崇めている先住民の人々は、他の人たちにも登頂しないようすすめています。ウルルへ向かう時には、水分と日焼け止めと食料はたっぷり持っていきましょう。4 ~ 5 月の乾季は気温も低いのでおすすめのシーズンです。
ウルルはウルル カタ ジュタ国立公園内にあり、アリス スプリングスから車で 5 時間ほどの距離です。ホテルやレストランはユララにあります。