ネフスキー大通りにはサンクトペテルブルクの看板ともいえる名所がいくつもあり、この通りそのものが観光スポットです。開通当初はごく普通の一般道路でしたが、やがて市の中心となり、人と車がひっきりなしに往来する大通りへと発展しました。ここへ来れば都会の喧騒を体験できます。近隣のお店や名所も見逃せません。
現在の開発された通りを見ていると、かつてはオオカミの出る森の中の道だったことが嘘のよう。当時は洪水によって住民が通りを舟で行き来することができました。この通りの名前はロシアの歴史の中でたびたび変わりましたが、フョードル ドストエフスキーやニコライ ゴーゴリなどのロシアの著名人に愛され、サンクトペテルブルクの不動のシンボルとなりました。現在のネフスキー大通りはピョートル大帝の命により建築家アレクサンドル ジャン バティスト ルブロンが設計しました。
人の行き来が多いこの通りは、どんな人でもお気に入りの場所が見つかります。ショッピング好きの方には市内最大のデパート、ガスチーニィ ドゥヴォールがおすすめ。1 ブロック丸ごとを占める 15,300 ㎡ にもおよぶ巨大デパートはまさに買い物天国。
通りをさらに進むと、荘厳なカザン大聖堂があります。端正な緑のドームを中心に巨大な柱廊が左右に伸び、手入れの行き届いた芝生を見下ろしています。中に入ると宗教博物館があります。
ロシアの歴史に触れるならストロガノフ宮殿へ。ネフスキー大通りに面した鮮やかな白とピンクの建物なので見逃すことはありません。豪華な居室を見学し、膨大な希少石のコレクションやレンブラントの作品をはじめとする美術品を鑑賞できます。
観光続きでお腹がすいたなら、ストロガノフ宮殿から歩いてすぐの文学カフェへ。バラエティ豊かなロシア料理を楽しめるこのカフェでは、かつての常連客で詩人のアレクサンドル プーシキンの蝋人形と一緒に座ることができます。
ネフスキー大通りは由緒ある旧海軍省を起点にモスクワ駅を経てアレクソンドル ネフスキー大修道院へ至ります。通り沿いには 6 つの地下鉄の駅があるので、公共交通機関でのアクセスにも恵まれています。