聖アン シャンドン教会は、コークのシャンドン地区にある歴史ある建造物。観光名所としても人気です。1722 年の創建当時は小さな教会でしたが、後にジョージ王朝様式の優美な建物に再建されました。この教会では、見学者が鐘を鳴らすことができます。その後は塔の上まで登って、眼前に広がるコーク一帯の景色を楽しみましょう。
聖アン シャンドン教会は、厚さ 2 m の壁を持つイタリア風の高い塔が特徴の建物。塔の上の鐘楼に取り付けられているのは魚の形をした風見。コークにおいてサケ漁が重要な産業であることを表しています。塔に設置された 4 つの時計は、時間が揃わないことから、4 つの顔を持つ嘘つきという別名もあります。街のスポーツ カラーはこの塔の赤と白から採用されたとも言われています。
教会内部は静謐な雰囲気。ヴィクトリア様式のアーチ型の天井が特徴です。1629 年まで起源をさかのぼる洗礼盤や、手の込んだステンド グラス窓の数々が見どころ。聖ルカの肖像が描かれた楕円形の窓を見つけてみましょう。
塔の石の階段を登ったところに、18 世紀に作られた 8 つのシャンドン ベルがあります。コーク生まれの詩人フランシス シルベスター マホニーが「シャンドンの鐘」という詩を書いたことから、その名が知られるようになりました。現在は、楽譜に書かれた通りに数字のひもを引いていくとメロディーを奏でることができます。
さらに塔の階段を登っていくと、時計の機械部分をのぞくことができます。階段を 100 段以上登って 高さ 40 m の展望台へ。コークの街並みやリー川、その向こうの田園地帯などが広がるすばらしい眺望を楽しみましょう。
聖アン シャンドン教会は、コークの街の中心から徒歩でリー川を渡ってすぐの場所。教会のあるシャンドン地区も散策におすすめです。骨董品店や居心地の良いカフェ、コーク バター博物館などの施設を見て回りましょう。
聖アン シャンドン教会は毎日一般公開されています。入場は無料。ただし、塔に登ったり鐘を鳴らしたりするには料金が必要です。詳しくは、教会の公式ウェブサイトでご確認ください。