モンジュイックはバルセロナの港を見下ろす丘。緑の広場や博物館、スポーツ施設がそろう公園になっていて、バルセロナの街並みと港の美しい景色を一望できます。丘の頂上に建つ城塞 (じょうさい) までケーブルカーに乗って行くか、園内の舗装道をレンタ サイクルで登ってください。
標高 180 m (600 フィート) の頂上には、16 世紀に建設されたモンジュイック城がそびえ、その城壁に沿って歩けば、バルセロナの全景を見渡すことができます。夏の間設置される野外映画館で映画を観賞するのもおすすめです。
モンジュイック公園にあるたくさんの施設は、1929 年の世界博覧会のために作られたものです。中でも目を引くのが、ネオバロック様式が美しい国立宮殿 (パラウ ナシウナル) です。現在は国立カタルーニャ美術館として一般公開されていて、ルネサンス、ゴシック、ロマネスク、バロックの美術品や 19~20 世紀の現代アート作品が展示されているので、ぜひゆっくりと鑑賞しましょう。
国立宮殿の前にあるのが、マジカ噴水です。1 分間に何千リットル (何百ガロン) もの水を噴き出す大きな噴水で、夜は 30 分ごとに光のショーを披露しており、音楽とイルミネーションが華やかに彩る様は一見の価値ありです。
マジカ噴水の隣に建つ、建築家のミース・フォン・デル・ローエが設計したドイツ館も必見です。世界博覧会のために建てられたモダンな建物で、建築界の傑作として世界中に知られています。 スペインの村を再現したスペイン村 (ポブレ エスパニョール) には工芸品店や伝統料理のレストランが並んでいるので、足を運んでみましょう。
その他にも 1992 年のバルセロナ オリンピックで使用されたスタジアムや屋内競技場、スペインの有名建築家が建てた、ひときわ目立つ白い通信塔などの施設も残されているので、ぜひ回ってみてください。特に目的を定めずにゆっくり庭園を歩くのもおすすめです。疲れたらベンチに座って、バルセロナの美しい街並みを眺めながら休憩しましょう。
モンジュイック公園はいつでも訪れることができます。施設によって開館時間は異なるため、事前にホームページでご確認ください。公園への入場は無料ですが、施設によっては入場料が発生する場合があります。
モンジュイックの丘までは地下鉄とバスが利用できます。地下鉄パラレル駅からは丘の頂上行きのケーブルカーが、午前 7 時半から午後 8 時まで運行しています。