ヘント探訪は、STAM ヘント シティ ミュージアムから始めましょう。この博物館は 14 世紀の建物を生かして展示物の臨場感を高め、街の過去と現在を巧みに結び付けています。革新的なマルチメディア アプリケーションと展示物の組み合わせにより、ヘントの歴史や文化を魅力的に紹介しています。
この博物館には、厳選された 300 を超える文書と物品が所蔵され、この数世紀間のヘントの変遷を追うことできます。由緒あるバイローケ修道院に設置された展示物は、元修道院の部屋を 6 室使用して年代順に並べられています。修道院内で建築時期が連続している部屋を使用することで、各展示にふさわしい雰囲気を与えようとする工夫が施されています。たとえば、修道院のバロック様式の部屋は、17 世紀と 18 世紀の遺物を納めるのに使用されています。
すべての展示エリアをつなぐ通路に掲示されたカルル・ド・ケザーの見事な写真もお見逃しなく。これらの美しい写真は、ヘント周辺の別々の地域で撮影されており、この魅惑的な都市のさまざまな面を映し出してしています。
博物館内随所に設けられた「リスニング ベンチ」に腰掛け、多言語で語られるヘントにまつわる話に耳を傾けてください。これまでの歴史を振り返りながら、かつてヘントで時を過ごした著名人の語った言葉を聞いてみてください。その忌憚ない言葉は、ヘントが時代を追ってどう変化してきたかをありありと想像させてくれます。
「ヘント 4 相」という一連のマルチメディア マップも、たくさんの図や情報が満載で見逃せません。このマップは 1 面ずつ別々の時代に対応しており、一番古い時代のマップには、16 世紀の市街が描かれています。
テーマに名画《神秘の子羊》を取り上げた特別企画のエリアも必見です。この不運な絵は聖バーフ大聖堂の祭壇画でしたが、1934 年にパネルの 1 枚が盗難に遭い、そのまま見つかっていません。この名画の謎を解こうと挙げられた諸説にぜひ目を通してください。
STAM ヘント シティ ミュージアムは、市街中心部から路面電車が出ていますが、歩いてもそれほど時間はかかりません。オーディオガイドを借りる場合は、レンタル料が追加されます。19 歳未満は入場無料です。