新行政館は、サン マルコ広場の南側に位置する建物。一続きになった 3 棟の行政館の中で最も新しい建物です。この建物の下では、世界有数の美しい広場を眺めている有名人を見かけることも。この古い広場の周囲をぐるりと取り囲む大きな回廊を歩いてみましょう。
新行政館の建設は 1586 年に始まり、1640 年まで続けられました。古典的な建築様式となるよう細心の注意を払って建設され、広場で最も見事な建造物の 1 つとなりました。17 世紀には、古典主義の建築様式は珍しいものでしたが、現在では日中の散歩やコーヒー ブレイクにマッチするヨーロッパらしい景観を作り出しています。
新行政館と旧行政館の間に渡るコッレール美術館は、人気の観光スポット。大理石の広間を見て回りましょう。この美術館は、イタリア美術のすばらしいコレクションで有名。美術館の内装は、行政館の建設時に完成したものです。ベリーニやカルパッチョの著名作を鑑賞しましょう。ピーテル ブリューゲルやアントネッロ ダ メッシーナの原作も見ることができます。
イタリアの現代アート シーンを垣間見るなら、アルテ モデルナ ラヴァニャンへ。このギャラリーでは、活躍中のイタリアの有名アーティストの作品をはじめ、イタリア国外の著名アーティストの作品を扱うことも。
行政館は、おいしいエスプレッソが飲める高級コーヒー ショップがあることでも知られています。バロック様式のカフェ フローリアンは、バイロン男爵やマルセル プルーストなども常連でした。旧行政館にあるのが、カフェ ラヴェーナ。本物のイタリア式コーヒーとビスコッティが楽しめます。フローリアンもラヴェーナも、18 世紀中頃に創業された歴史ある店です。
新行政館は、サン マルコ地区の南にあるサン マルコ広場にあります。広場の南側に構える大きな 2 つの建物が新行政館です。このエリアには素敵なレストランや飲食店が豊富。広場を一通り観光したら、ぜひ寄ってみてください。