「ザ ピーク」の愛称で親しまれるビクトリア ピークは、香港観光の最初と締めくくりにぜひ訪れたい場所です。香港島で最も高いため見晴らしがとても良く、中環、九龍、アバディーンの高層ビル群や周辺の島々が見渡せるので、詳細な地図を広げて観光の計画を練りましょう。
眼下に広がる香港を象徴する景色の中から、名所や観光地を探してみてください。活気ある港を見下ろす場所にある屋根が波打つ建物は、香港会議展覧中心です。香港と九龍の間を行き来する船は、観光客と通勤客を運ぶスター フェリーです。他にも、I・M・ペイが 1989 年に設計した中国銀行タワーや、2010 年に完成した九龍に 484 m (1,588 フィート) の高さでそびえる環球貿易広場など、すばらしい建築物が目を引きます。また、建物が密集した都会から視線を移せば、香港に点在する郊野公園の広大で豊かな森の緑が目を癒してくれます。
ビクトリア ピークの標高は 522 m (1,811 フィート)。香港島で最も高い山です。1800 年代後半、香港在住のヨーロッパ人は、海抜が低い場所のじめじめとした暑さから逃れるために、ビクトリア ピークに別荘を建てました。当時、ヨーロッパ人はセダン チェアー (西洋風椅子カゴ) でピークまで運んでもらっていましたが、1888 年以降は、中環から 1.4 km (0.9 マイル) 距離をピーク トラム (ケーブルカー) に乗って訪れることができるようになりました。半山 (ミッドレベル) の急な登り坂を走るトラムは、交通手段であると同時にちょっとしたエンターテイメントでもあります。ピークトラム以外にも、バスやタクシー、自動車で行くこともできます。有料の屋内駐車場も豊富に用意されています。
ビクトリア ピーク タワーのスカイ テラスからは海抜 428 m の絶景が 360 度見渡すことができます。タワー内には他にもレストランやショップ、マダムタッソー蝋人形館が入っていて、タワーの隣の山頂広場では、さらにレストランやブティックもあります。タクシーを待つ間に、お土産や美術品を見てまわったり、さまざまな色に変化する噴水を眺めながらアイスクリームを食べたりしましょう。
香港旅行最後の夜には、眺望のよいレストランを予約して、光り輝く街並みを眺めながらディナーをどうぞ。帰りはピークから盧吉道と夏力道を 40 分ほど歩いて帰りましょう。街をはるか下に見下ろす絶景を眺めながら歩けば、アジア旅行の忘れられないすばらしい思い出になります。