1930 年代、オレゴン州の多くの川が流れる地域の海岸沿いにハイウェイ 101 が建設されました。そのときに架けられた橋のひとつがアイザック リー パターソン橋です。ローグ川が太平洋と出会うゴールド コーストにあるパターソン橋は、最も印象に残る橋の一つといってもいいでしょう。
この橋は、オレゴン運輸省の橋担当部のトップであり、エンジニアであるコンデ マックローによる設計です。海岸沿いの川や河口を渡るため、ハイウェイ 101 に架けられた 6 つの見事な橋のうち、最初に手がけられたのがパターソン橋です。
マックローは、実用的な交通ルートを美しい建築作品に変貌させることに長けていました。もちろん、パターソン橋も例外ではありません。灰色のコンクリートが用いられたアールデコ様式の橋は、太陽の光が差し込むパラディオ式の窓を備えています。
アイザック リー パターソン橋は、アメリカでも特に有名なハイウェイとして名前が挙げられるハイウェイ 101 の一部を成しています。アメリカ合衆国の西海岸のほぼ全長にあたる 2,478 km (1,540 マイル) を北から南へと走る象徴的なハイウェイといえるでしょう。カリフォルニア州の美しい橋、ゴールデン ゲート ブリッジを渡り、ワシントン州にある素晴らしいオリンピック国立森林公園を通り抜け、このハイウェイをひた走ってください。
アイザック リー パターソン橋は、橋の下を流れるローグ川にちなんで、ローグ リバー ブリッジと呼ばれることもあります。ローグ川は、オレゴン州を 344 km (214 マイル) にわたって流れています。カスケード山脈にあるクレーター湖近くに源流があり、西に向かって流れたあと、ゴールド ビーチで太平洋に注ぎ込みます。ローグ川では、サケが川をのぼる様子を見ることが出来るほか、ラフティングも楽しめます。原生景観河川法のもと、1968 年に 8 つの河川が保護対象に制定されました。そのうちのひとつがローグ川です。
橋の近くに車をとめ、魅力にあふれるゴールド ビーチの町に立ち寄ってみましょう。ローグ川と太平洋は、さまざまなアクティビティの宝庫です。内陸へ向かう郵便船のルートに沿って進むジェット ボートの旅はいかがでしょう。あるいは釣りを楽しむという手も。サケが釣れるかもしれません。ビーチでくつろいだり、風光明媚な海岸沿いのトレイルをハイキングして一日をお過ごしください。
周辺エリアにしばらく滞在するにしても、ただ通過するだけにしても、注目に値する建造物、アイザック リー パターソン橋。オレゴン州の海岸沿いをつなぐ重要な役割を担うこの橋の美しさをぜひ自分の目に焼き付けてください。