レンヌの街の中心に位置する旧高等法院は裁判所の建物であり、ブルターニュの歴史のシンボルです。高等法院の歴史はフランスの政治と複雑に絡み合い、建築物としてはパリの王室建築を今に伝える歴史的遺産です。この堂々たる建物は、同じ名前の広場にあり、街の名所の 1 つ。ガイド ツアーに参加すると、たくさんの部屋に残された歴史を学べます。
ツアーでは約 90 分かけて、建物を見学します。ツアーは近くの観光案内所で申し込み可能。最初の見どころは、壮麗な大法廷。フランス式の天井と木の鏡板が目に飛び込んできます。ヴェルサイユ宮殿も手がけた芸術家シャルル エルナールとノエル コイペルによるものです。贅を尽くした内装には圧倒されます。また天井画が表現しているのは、正義や宗教などの美徳。
審問室の素晴らしい天井画は、ピエール デュメニルとフランソワ ジレの作品です。18 世紀の検察官の肖像が暖炉の上にかかっています。
ガブリエルの階段を上ります。かなめ石に彫られた顔がちょっと不気味。階段をのぼりきるとパ ペルデュという部屋に辿り着きます。この広い部屋には、ちょっと変わったシャンデリアが吊り下がっていて、天井には金色の装飾が施されています。葉っぱがあしらわれた柱や金箔の鏡板が豪華な法廷も見学しましょう。
堂々とした建物を見ながら、広々とした高等法院広場を散策。1600 年代初めからの歴史がある高等法院。パリのこの王室建築を写真に収めましょう。建物には花こう岩とトゥファと呼ばれる石灰石が使われ、光の具合によって明るい色合いが変化して見えます。
旧高等法院は、地下鉄のサンタンヌ駅と街の中心にあるレピュブリック駅の間に位置します。建物のツアーは有料。子供と学生には割引があります。近くにあるサンピエール ド レンヌ大聖堂やレンヌのオペラ座もおすすめです。