国立考古学博物館を訪れると、先史時代のマルタについてたくさんの興味深い洞察を得られるでしょう。7,000 年以上の年月を経た人工遺物をじっくり観察してみましょう。このコレクションは、1565 年のマルタ包囲戦の後でバレッタに築かれた最初の建物の 1 つ、オーベルジュ ド プロヴァンスの中に保管されています。
新石器時代をテーマにした部屋を見て回り、道具をはじめとする遺物を眺めていると、マルタ諸島に初期に定住した人々についてイメージが湧いてくるはずです。メインホールへ行って神殿の彫刻を鑑賞しましょう。祭壇の台座に刻まれた模様や動物の姿をじっくり調べてみてください。極端にずんぐりした形の小像にみられる芸術性を感じられたでしょうか。これらの作品を作ったのは、レッド スコルバと呼ばれる人々です。注目に値する作品の 1 つは、脇腹を下に横たわる女性の姿を模した眠る女性と呼ばれる像です。
青銅器時代の短剣は、紀元前 3,600 ~ 2,500 年に築かれた巨石神殿群、タルシーン神殿から発掘されたものです。
フリント石器、陶器、宝石、装飾品などを展示している部屋もあります。また、博物館ではたくさんの企画展示を催すことによって、マルタ島の歴史のさまざまな時代をカバーしようとしています。
考古学上の発見について調べるだけでなく、時間をとってこの大きな建物そのものを鑑賞しましょう。たとえばグランド サロンの凝った装飾などは注目に値します。木製の梁を使った天井や壁面に施されたぜいたくな塗装が見事です。グランド サロンはかつて聖ヨハネ騎士団が宴会用の広間として使っていた部屋です。
博物館は毎日朝から夕方まで公開しています。少額の入場料が必要ですが、お子様は半額など、さまざまな割引があります。
国立考古学博物館は町の中心部に位置しており、国立美術館と聖ヨハネ大聖堂の間にあります。たくさんのブティックやカフェに加えて、エンバシー ショッピングセンター、マルタ国立図書館などもあります。