南アフリカの歴史上、重要な役割を果たし、今は修復をへて公開されているビクトリア朝の邸宅、メルローズ ハウスを見学しましょう。メルローズ ハウスは、プレトリアの富裕な起業家が建てたぜいたくな邸宅で、1902 年、第 2 次ボーア戦争に終止符を打った場所でもあります。
19 世紀、南アフリカ州 (現在は「トランスヴァール」の用語を使用) が宗主国大英帝国に対し独立を宣言しました。 第 2 次ボーア戦争が始まり、英国軍がプレトリアに侵攻したのは 1900 年。英国軍を率いていたロバーツ卿は、メルローズ ハウスを接収し、自軍本部として使用しました。1902 年、フェリーニヒング条約の調印により、戦争は終結しました。メルローズ ハウスの常設展で第 2 次ボーア戦争について学習し、
邸内でエレガントな内装をしっかり検分しましょう。この屋敷は 4 輪大型馬車の運輸会社を所有していた金満事業家ジョージ・ジェス・ヘイズが 1886 年に建てさせた家で、色彩豊かな壁紙、時代家具、つややかな板張りの内装など 19 世紀末の状態まで復元したうえで公開されています。たくさんの部屋を持つ豪邸内には、アンティークのビリヤード台が据え付けられた部屋もあります。
前庭の芝生に立ち、このビクトリア朝邸宅のクリーム色に塗装されたファサードを鑑賞してから、メルローズ ハウスの玄関近くに設けられた噴水の脇を通り、屋根の精緻なくり形に目を留めつつ建物に入ります。厩舎 (きゅうしゃ) に行くと、ティー ガーデンとカフェがあります。軽めの昼食を注文し、木陰で紅茶を飲みましょう。
道路の向かい側にあるバーガーズ パークは、1892 年に開園されたプレトリア最古級の公園です。カーブのある歩道を散策しながら、魚影のひらめく池、野外ステージ、トランスヴァールの第 4 代大統領を務めたトーマス・フランソワ・バーガーズの彫像を眺めましょう。
メルローズ ハウスでは、事前予約によりガイド付きツアーに参加できます。室内楽のコンサート、アンティーク フェア、特別美術展など、この会場での催し物については、この博物館の公式 Web サイトでご確認ください。
メルローズ ハウスは、チャーチ スクエアから南へ 2 ~ 3 ブロックの距離にあり、市街中央部のどこからでも、バスか徒歩で簡単に来ることができます。メルローズ ハウスに駐車場はないため、車で訪問する場合は、バーガーズ パーク北側の駐車スペースをご利用ください。
休館日は月曜日です。入園料がかかります。