遠くからも目を引く城塞、マルクスブルク城。城壁に沿って見て回るのはもちろん、保存状態の良い城内も見応えがあります。高台にそびえるこの城塞は、一度も敵の攻撃を受けずに残りました。そのため、事実上建設当時の姿を見ることができます。エプシュタイン伯爵によって建てられたマルクスブルク城は、その後カッツェンエルンボーゲン伯爵家に継承。後に、プロイセン兵士の兵舎となりました。現在は、城の保存と管理を行うドイツ城郭協会の本部となっています。
城の見学方法は、ガイド付きのツアーのみ。知識豊富なガイドが、城の長い歴史やこれまでの所有者たちについて教えてくれます。跳ね橋門やキツネ門などの門やトンネルをいくつも通り抜けて、城内へ。騎馬階段を上ると、歴代の所有者たちの紋章が壁にずらりと並んでいます。
ロマネスク様式の広間を見て回りましょう。1200 年代に作られたもので、現在はドイツ城郭協会の事務所の一部として使われています。小砲台では 15 世紀の大砲、大砲台では、川に向けられた巨大な大砲群を見ることができます。庭園には薬効のある植物が植えられています。また、眼下に流れるライン川の眺めも見どころです。
メインの中庭から上を見上げてみましょう。細長い天守閣と建設当時からある建物の一部が見えます。ワインの貯蔵庫、台所、寝室も見応えあり。礼拝堂では天井と壁の装飾に注目しましょう。武器庫に行くと、甲冑を着込んだ実物大の人形が 12 体並んでいます。また、鍛冶工房では当時の様子を再現した展示を見ることができます。恐ろしい拷問道具は必見です。
マルクスブルク城は、ブラウバッハの鉄道駅から徒歩 30 分の場所。車で行く場合は、入り口近くの駐車場が利用できます。
マルクスブルク城は、クリスマス イブおよびクリスマス当日以外毎日入場可能。入場料には、ガイドツアーも含まれています。ただし、英語によるガイド ツアーは夏季のみの開催。英語で書かれた説明パンフレットは 1 年中配布されているので、夏季以外はこの資料を見ながらツアーに参加することができます。詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。