物理学から民俗学、さらにエクアドルの文化まで学べてしまうのがインティニャン博物館の魅力。インカの人々がどのように地球の中心を測定したのかを学びましょう。体験型の展示で物理学の法則に挑めるだけでなく、伝統音楽やダンスのパフォーマンスも鑑賞できます。
緯度 0 度の上に立つインティニャン博物館の見どころは、なんといっても磁気赤道を活用したアトラクション。家族みんなで楽しめます。コリオリの力を体験してみましょう。赤道の北側と南側でそれぞれ水を流した場合、反時計回りと時計回りに回転方向が異なるのが見られます。釘の頭に卵を載せて立ててみたり、直線の上を平衡感覚を保ったまま歩いてみたり、さまざまなことが体験できます。
「トーテムの森」と呼ばれるアトラクションに展示されているのは複雑な彫刻が施されたトーテムポール。マプチェ族やマオリ族、ラパヌイ族など、アメリカ大陸、南太平洋の先住民族の古代文化に息づく信仰が表されたトーテムポールとインカの太陽神「インティ」との関係を教えてくれます。ガラパゴス諸島の主要な島々や野生生物の模型も必見です。
先住民族の小屋を再現した展示では、はるか昔から続くエクアドルの農村の生活をうかがい知ることができます。実寸大の住居やワオラニ族の狩猟道具の展示が目を引きます。ケチュア語を話す人々との会話にもぜひトライしてみましょう。心臓の強さに自信があるなら、人間の頭部を干して収縮させた装飾品「ツァンツァ」も必見。アゴラのアトラクションでは、演劇などのイベントが楽しめます。
インティニャン博物館はサン アントニオ デ ピチンチャの村に位置し、キトの中心部から車で約 45 分です。インティニャン博物館への訪問は、ぜひ赤道記念碑とのセットで。赤道記念碑では赤道をまたいで写真撮影できるだけでなく、併設された民族学博物館で科学の展示も見ることができます。インティニャン博物館、赤道記念碑ともに、キトから公共バスでアクセス可能です。また、ツアー会社のエクスカーションに参加することもできます。
博物館は年中無休、入場は有料です。英語のガイドツアーもあります。詳細情報は博物館の公式ウェブサイトでご確認ください。