ハンブルク博物館には、街や鉄道の縮尺模型から家庭用品や衣類まで、さまざまな物品の膨大なコレクションが所蔵されています。ハンブルク史の概略を把握しましょう。展示はハンブルク暮らしのさまざまな側面が分かるよう工夫されており、9 世紀の港湾建設から現在のような大都市に発展してきた軌跡が伺えます。
地階では在りし日のハンブルクを芸術や文化の側面から紹介しており、音楽や劇場、多種多様な楽器が展示されています。上の階ではハンブルクの工業発展、都会の中枢への変化、鉄道敷設について、現在の鉄道網の縮尺模型などから学ぶことができます。
ハンブルクの港湾や水上輸送の歴史の紹介には、17 ~ 20 世紀にハンブルクの港を使用した船舶 100 種類以上の模型や写真など、極めて大規模な展示が用意されているので、ぜひご覧ください。
ハンブルクの街で起きた歴史上の大事件も、しっかりと紹介されています。1842 年の大火に関する展示にたくさんの情報が盛り込まれ、鎮火後の惨状を示す貴重な写真を見られる一方、第二次世界大戦後の廃墟と化したハンブルクは、仮想現実モデルで見学できます。
過去のさまざまな時代にハンブルクで暮らしてきた人々の生活ぶりが分かる家庭用品や家具、衣類の展示も重要です。ハンブルクを中心にドイツ各地から集められた約 1,500 点の油絵を見ると、17 ~ 20 世紀初頭の地元の名士らが画布を飾っています。
博物館の建物外に展示されている歴史的遺物には、大火や第二次世界大戦の後に建物のがれきから回収した建築要素や建築装飾があり、中世に建てられたハンブルクの教会から拾い出した中世の構造材や 16 世紀の木造家屋の一部まで並んでいます。
ハンブルク博物館はザンクト パウリにあるプランテン ウン ブローメン公園の敷地内に建っており、U バーンのザンクト パウリ駅から簡単に行くことができます。休館日は月曜日で入場は有料です。