グレーター チャコ地域は、パラグアイ、アルゼンチン、ボリビア、ブラジルにまたがる低地。大草原が広がり、さまざまな動植物が生息します。その広大な地域の中に、人口の少ない街が控えめに点在しています。
グレーター チャコ地域の南部はアルゼンチン北東部のチャコ州にあたります。この州には、今も先住民族のトバ族やウィチ族が住み、独自の文化が根付いています。また、ロシアからこの地に移民したヴォルガ ドイツ人とキリスト教徒のメノナイトについても学んでみましょう。広大な土地を利用した酪農と牧畜が盛んな地域でもあります。
州都レシステンシアへ行ってみましょう。パラナ川の支流に位置するこの街は、「彫刻の街」として知られており、街中に 500 点以上の彫刻や芸術作品が飾られています。リラックスするなら 5 月 25 日広場へ。広場の周りには街の見どころが集まっています。レシステンシア大聖堂の白い塔は必見。夜にはライトアップされます。向かいは市庁舎です。
同じ広場にあるカサ デ ラス クルトゥーラスもおすすめ。ここでは展示とパフォーマンスが見られます。近くのイチョアライ リージョナル ヒストリー ミュージアムも訪れましょう。先住民の文化をテーマとする博物館です。また、川を渡り、コリエンテスの街へ行けば、植民地時代の建築物が見られます。
北西に 100 km ほど行ったところにあるのはプレシデンシア デ ラ プラサ。チャコ国立公園へ行くなら、この街を拠点とすると良いでしょう。国立公園では、ケブラチョの保護林が見られます。この木は丈夫な材木となるため、他の地域では伐採しつくされて絶滅してしまいました。沼地、サバンナ、低木地を巡りましょう。クーガー、カイマン、アルマジロにも出会えます。
北にはフォルモーサ州があります。その州都フォルモーサはパラグアイとの国境に面します。
チャコの名称は、先住民の言語、ケチュア語で "狩猟場" を意味する言葉に由来します。広大な地域なので気候はさまざまですが、概して気温が高く乾燥しています。レシステンシアの夏は蒸し暑いことで有名。激しい雷雨に見舞われることも少なくありません。グレーター チャコ地域にアクセスするには、チャコまたはフォルモーサの空港を利用するのがおすすめ。
ぜひこの地域を訪れて、国立公園の自然保護区と広大な平原に生息する、さまざまな動植物を鑑賞しましょう。