グレート オーム トラムウェイは、100 年の歴史ある路面ケーブルカー。絵のように美しい景色の中をグレートオームの頂上まで走ります。車両に乗り込み座席に座れば、岩がちな岬の頂上まで、信じられないようなパノラマの景色に感動することでしょう。展示を見てトラムの歴について学び、操縦機械を間近で見ることもできます。
グレート オーム トラムウェイは、1.6 km の距離を、207 m の高さまで登ります。1902 年に開業したこのトラムは、現存するイギリス最後のケーブル駆動トラムです。ケーブル駆動トラムは、世界でもリスボンとサンフランシスコのものを合わせて、3 か所しか残っていません。
トラムの旅はビクトリアステーションから出発。ウェールズの聖人達の名前が付けられ、カラフルにペイントされた車両に乗り込みます。丘をゆっくりと登ってビクトリア朝時代の家々を通抜けると、グレートオーム岬の岸壁が初めて顔をのぞかせます。後方には、遠くにスランディドノの中心街が見えます。
ハーフウェイ ステーションに到着すると、最初の区間の旅は終了。ここには、トラムの歴史をたどる文化財や写真が展示されています。巻き取り歯車や、ウインチの操縦士がトラムの車両を上げ下げする様子を観察しましょう。駅から徒歩 5 分の場所には、4 千年の歴史ある銅鉱、グレート オーム マインズがあります。
トラムがハーフウェイ ステーションからグレートオームの頂上に登る間、この地域に住むさまざまな野生生物を探してみましょう。チョウやハヤブサ、さらにはウミバトやオオハシウミガラスなどのウミドリを見つけることができます。三日月形の角とパシュミナのような毛が特徴的な、カシミールヤギの群れにも遭遇できるかもしれません。
サミットステーションで下車したら、花々で埋め尽くされてた牧草地や、石灰岩の崖、カーブを描く海岸線の息をのむような景色に、しばし見とれてしまうでしょう。特によく晴れた日には、アングルシー島の近くのホーリー島やマン島、イングランドの湖水地方も見えます。グレート オーム カントリー パークのビジターセンターでは、この辺りの山地や地域全体について、詳しく知ることができます。
グレート オーム トラムウェイは、3 月下旬から 10 月に運行。20 分毎に出発します。入場料などの詳細については、トラムの公式ウェブサイトをご確認ください。