ドイツの美しい住宅地区、ニーダーラート。その中心街にはのんびりとした雰囲気が漂い、バロック様式の史跡フラウエンホフターなど、地区のあちこちで興味深い建築物が見られます。夏の間は、マイン川のほとりや多くの人が訪れるエリルフト公園で楽しい 1 日を過ごすことができます。
1927 年に建築家兼都市計画家のエルンスト マイが、ニーダーラートで最も有名な住宅開発の 1 つ、ブルッフフェルト通りを設計しました。ジグザグハウゼン (ジグザグ集合住宅) として知られるこの美しい通りにぜひ足を運んでみてください。通りに対して斜めに並んだ建物がのこぎり歯のようなレイアウトを作り出していることから、その名が付いたことがわかります。この一風変わった住宅地を、写真を撮りながらゆっくりと歩いてみましょう。この一画は、1925 ~ 1930 年にかけて市の近代化を目指して実施された住宅開発プロジェクト「新フランクフルト」の一環として開発されたものです。
ニーダーラートへの訪問では、フラウエンホフターが見逃せません。かつては綿工場であったこの美しい建物は、1761 ~ 1781 年にかけて建設されたもので、ヘーヒスト地区のボロンガロ宮殿と並んでフランクフルトで最も保存状態の良いバロック建築となっています。通りの上にまたがる造りは、工場が稼働していた当時、積荷を乗せたトラックが容易に行き来できるようにと設計されたものです。
ニーダーラートでは、ふんだんの緑も楽しむことができます。この地区は、約 8,000 ヘクタール (20,000 エーカー) にわたって広がる景観保護地域「フランクフルト緑地帯」の一部であり、この緑地帯の中にはドイツ最大の都市林であるフランクフルター シュタットヴァルトがあります。この広大な都市林へは、ニーダーラートの南端からアクセスできます。
またマイン川のほとりには自転車道があり、ここでも自然の美しい景色や散策を楽しむことができます。このほかエリルフト公園や大きなプレイグラウンドがあるカール フォン ヴァインベルク公園など、ニーダーラートの公園を訪れてみるのもお勧めです。
ニーダーラート地区はドイツ 5 番目の大都市フランクフルト アム マインにあり、マイン川の南岸に位置しています。フランクフルト中央駅など、周辺の主な目的地へは、フランクフルト ニーダーラート駅から列車とバスを利用できます。