子供を抱くチェ ゲバラ像は、サンタ クララの街にある見事なパブリック アート。革命家であり、ゲリラ指導者、そしてフィデル カストロの同志として世界的に知られるエルネスト チェ ゲバラの死を悼んで作られました。この等身大のブロンズ像を制作したのは、スペイン人彫刻家カスト ソラーノです。
ちょっと見たところ、有名人の姿を象っただけのように見えますが、近づいてよく見てみると、細かいところにゲバラの生涯や特徴がさりげなく織り込まれていることがわかります。
この像は、トレード マークだったベレー帽をかぶり、右手に葉巻を持っています。ベレー帽に付いた星は、軍の階級を示すもの。左腕には、おもちゃを持った男の子を抱いています。ゲバラの胴体をよく見ると、窓から顔を出した少女や、ヤギに乗った裸の少年、馬に乗っている男性がいるのがわかります。
1967 年にボリビアのラ イゲラ村で処刑された際の弾痕も見つけることができるでしょう。ベルトのバックル部分には、男性たちの小さな像が彫られています。これは、ボリビアでゲバラとともに銃殺された人々を表しています。ポケットに入っている本は、セルバンテスの小説「ドン キホーテ」。ゲバラがキューバのシエラ マエストラ山脈の農場に潜伏していた際に読んでいたものです。
子供を抱くチェ ゲバラ像は、サンタクララの共産党地区本部前に設置されています。1958 年のサンタ クララの戦いの際、ゲバラと彼を支援する人々はこの地を拠点としました。キューバ革命における最後の戦いでした。
子供を抱くチェ ゲバラ像は、サンタ クララに複数あるゲバラ像の 1 つ。サンタ クララを訪れたら、革命広場にもぜひ行ってみましょう。チェ ゲバラ像が広大な広場を見渡すように立っています。ここには、彫像の他、遺品を集めた博物館、ゲバラと反乱軍兵士の遺体を収めた霊廟もあります。
