1966 年に建造されたアステカ スタジアムは、メキシコ シティのすぐ南にあり、サッカーやその他のスポーツ、エンターテイメント イベントの会場として人気の競技場です。10 万人を超える観客を収容可能な巨大スタジアムで、「メキシコ サッカーの大聖堂」とも呼ばれています。
1970 年の FIFA ワールドカップを前に、建築家のペドロ ラミレス バスケスとラファエル ミハレスが設計。竣工後には、合わせて 10 試合が行われました。ブラジルがイタリアを下した決勝戦もそのひとつ。ペレの最後の世界杯の試合として今も語り継がれるゲームです。2 度目の FIFA ワールドカップは 1986 年に開催され、このスタジアムでは 9 試合が行われました。中でもアルゼンチンがイギリスを 2 対 1 で破った準々決勝は、歴史に残る名試合でした。アルゼンチン代表ディエゴ マラドーナがサッカー史に残る 2 つのゴールを達成。そのうちの 1 ゴールを神の手によるものだとマラドーナがコメントしたことから、サッカー用語として運をも味方に付けた名プレーをこう呼ぶようになりました。
3 度目の FIFA ワールドカップ開催までは何年も待たなければならないでしょう。ですが、メキシコ シティのプロ サッカー チーム「クラブ アメリカ」や、メキシコ ナショナル チームの試合を観戦するチャンスは多々あります。愛称「アギラス (ワシ)」で親しまれるクラブ アメリカは、このスタジアムを本拠地としています。公式ウェブサイトでイベント カレンダーを確認し、試合のチケットを購入しましょう。同スタジアムではコンサートも開催されます。これまでには、マイケル ジャクソンや U2、ポール マッカートニーの公演も行われました。
見学ツアー (有料) に参加して、プレーヤーズ トンネルや報道関係室、更衣室、テニス設備、クラブ アメリカ サッカークラブの選手たちの展示を見て回りましょう。アステカ スタジアムの歴史を数十年に渡って物語るデカデス展も必見です。お子様用のパーティ ルームも併設され、ジップ ラインやロッククライミング用の壁、ミニ サッカー場や巨大迷路などで遊ぶことができます。
アステカ スタジアムは、メキシコ シティ旧市街から南に約 16 km 下ったコヨアカン地区のサンタ ウルスラ コアパ エリアにあります。地下鉄およびライトレールを利用し、エスタディオ アステカ駅で下車しましょう。スタジアムには駐車スペースもありますが、試合当日などは非常に混雑するため、車の場合は十分早めに到着しておくようにしてください。