バークレー要塞を訪れると、イギリス海軍とホレーショ ネルソン提督率いる軍隊がアンティグアを支配した時代が甦ってきます。この要塞の防御壁の遺跡を散策したり、古い大砲を目にしたり、火薬庫の中を覗いたり。イングリッシュ ハーバーの自然の風景を彩っているビーチや緑の丘は、バークレー要塞から眺めると格別の美しさです。
この強固な要塞は、1704年から1740年代にかけて、イングリッシュ ハーバーの入り口にある半島の上に戦略的に建設されました。この要塞はアンティグア島を守っていた20カ所の要塞のうちの1つになります。要塞に行く途中には、石材を切り出した採石場があります。入り口のすぐ手前にあるのは、かつては火薬庫だった建物。
入り口を入ると、弾薬を詰めるために使用されていた倉庫があり、この隣には要塞の警備兵が住んでいた家があります。石の歩道を辿っていくと、半島の端に石の壁と砲台が見えてきます。要塞の全盛期には29門の大砲が据えられ、海賊からの攻撃を防いでいました。海に向けられた24ポンドの大砲や、横転して岩にめり込んだ大砲もあります。
防御壁からの眺めは壮大です。湾を見渡すと、ガレオンビーチとヘラクレスの柱と呼ばれる石灰岩の地層が目に入ります。柱の上には、緑に囲まれたシャーロット要塞の遺跡が見えるかもしれません。北側を眺めると、ホレーショ ネルソン提督がアンティグアに駐在していた期間に住んでいた、歴史あるネルソンズ ドックヤードが見えます。
要塞には徒歩でしか行くことができません。ネルソンズ ドックヤードから歩いて10分ほどです。この要塞とピジョンズ ポイント ビーチを結ぶ道を歩けば、イングリッシュ ハーバーでの散策を続けることができます。水着を持ってきて暖かいブルーグリーンの海に浸かれば、気分は爽快そのもの。
バークレー要塞は毎日無料で公開されています。4月下旬に訪れれば、アンティグア セーリング ウィークに参加しているボートを見ることができます。