チャタム歴史造船所は、32 ヘクタール (80 エーカー) におよぶ敷地の中に、歴史上重要な建物やギャラリー、軍艦などがそろっています。チューダー朝時代から 20 世紀まで 400 年あまりにわたって王立海軍を支えてきたこの造船所は、豊富な海事遺産を誇っています。
巨大な建物の数々は近年修復され、興味深く勉強になる常設展示や企画展示を通じ、古くから活躍してきた造船所の歴史的重要性を忠実に伝えています。乾ドック、造船台、大工の店、ロープを作る製網所などを見学して回りましょう。長年の間に何百という数の軍艦がここで造られ、そのうち 3 隻は保存されてマリーナに展示されています。ビクトリア時代のスループ型帆船、第 2 次世界大戦の駆逐艦、冷戦時代の潜水艦に乗り込んでみましょう。船についての機械的知識、戦術、海上での仲間意識などについても学ぶことができます。
コレクションズ ギャラリーには様々な遺品が展示してあり、帆船時代の暮らしについてよく分かるようになっています。造船所のアンティークなタバコの箱や 1758 年の難破船の遺品といった歴史の断片が集められ、造船所の作業員や船員の暮らしぶりがどのようなものであったかを描き出しています。
2 万点以上の写真のコレクションもご覧ください。中には、写真技術が発明されて間もない頃に撮影されたものもあります。メドウェイ川で仕事に励む王立海軍員のスナップ写真も含まれています。
歴史造船所は、メドウェイ川沿い、チャタム中心部のすぐ北側にあります。無料で利用できる広い駐車場があります。造船所の入場券は現地で購入でき、購入から 12 か月間有効です。12 月と 1 月は閉まっており、その他の月は季節によって営業時間が異なりますので、事前に電話でご確認ください。企画展示スペースの内容も変わりますので、こちらについても確認しておいた方がいいでしょう。